カテゴリー「特撮」の記事

2007/04/20

手塚治虫とボク

 著者のうしおそうじ(鷺巣富雄,1921-2004)は「マグマ大使」や「怪傑ライオン丸」を製作したピープロの社長であり,戦後の児童漫画の躍進を支えた漫画家のひとりでもあった方.晩年に自らの人生で影響を受けたという円谷英二,手塚治虫,山本嘉次郎の伝記三部作を構想したが,円谷英二伝を出版したのち,手塚伝の膨大な原稿を残して急逝する.残された原稿を執筆に協力していた長谷川裕氏が重複を省いて再構成し,出来上がったのがこの本である.
 うしおはこの本を執筆するために当時の関係者に取材したそうだが,それにしても随分記憶力のいいひとだったようで,そこここで微に入り細に入り,という感じの記述が目立つ.日本の戦前からのアニメーション界の師弟関係の流れなど,教えられるところが大変多い.福井英一が手塚治虫と険悪な仲だったという話は,僕はこの本で初めて知ったし,例の,虫プロが日本のアニメ制作費を低く設定してしまい後に続くアニメーターが苦労することになった,という話も235ページに登場する.もちろん,手塚伝とは言え,うしお個人の回想録に近いものでもあり,後世の資料批判は免れえぬところではあろうが,うしおの流れるような文体もあって爽快かつしんみりとした読後感を残す,いい本だと思う.
 うしおが構想していたという山本嘉次郎伝も読みたかったけれども,この本でもところどころに登場する馬場のぼるの伝記もうしおに書いて欲しかったな,と思うのは僕だけだろうか.

手塚治虫とボク
うしお そうじ著
草思社 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/03/30

能登半島地震:図書館関連情報(3月30日)

 またまた【カレントアウェアネス-R : 能登半島地震の図書館への影響(3) by chojo】経由の記事で恐縮ですが,七尾市立中央図書館と輪島市立図書館に開館の目処が立ったようです.

七尾市立図書館(ななおしりつとしょかん)
http://lib.city.nanao.ishikawa.jp/
以下上記サイトより引用(最終確認:2007年3月30日23時)


七尾市立中央図書館・中島図書館は3月25日(日)に発生しました地震による被害のため、臨時休館いたしております。
本府中図書館・田鶴浜図書館は通常どおり27日(火)より開館いたしておりますので、そちらをご利用ください。
中央図書館・中島図書館は30日(金)より開館を予定しております。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。


輪島市立図書館
http://www.city.wajima.ishikawa.jp/lib.htm
以下上記サイトより引用(最終確認:2007年3月30日23時)

輪島市立図書館は地震被害のため、休館してご不便をおかけしましたが、4月1日(日)より通常通り開館します。
(当分の間閉館時間は、午後5時までです。)
門前図書館はまだ当分の間臨時休館致します。

まずはよかったです.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/10/23

ネオンサインと月光仮面

ネオンサインと月光仮面
佐々木 守著
筑摩書房 (2005.6)
通常2-3日以内に発送します。

 うーん.素材が丸のまま投げ出されている提供されている本は,基礎知識が欠けている身には読むのが大変.正直,あまり楽しめなかった.恐らく,「月光仮面」と同じ時代の空気を吸ったひとでなければ,この本の醍醐味はわからないのかもしれない,そんな気がする.

| | コメント (0) | トラックバック (0)