ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第1番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第1番ヘ短調作品1@ヴラディミール・アシュケナージ&アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団(デッカ:444 839-2)
そう,ラフマニノフの「作品1」はピアノ協奏曲だったのです(^^;).それもヴィルトゥオーゾ・ピアニストだったラフマニノフに相応しい,絢爛豪華なピアノ・ソロが大活躍するヴィルトゥオーゾ・コンチェルト.19世紀末のヴィルトゥオーゾが作曲したピアノ協奏曲の例に漏れず,表現主義的とも思える刹那的な表現で成り立っている音楽で,あまり旋律美とか形式美とか考えてないように聴こえる(^^;).が,そこは後年第2番や第3番の協奏曲,あるいは交響曲第2番で成功する作曲家の作だけあって,哀愁漂う旋律も(切れ切れながら)旋律として聴かせてくれるところが,作曲家として並みの力量ではないところを示している.
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