カテゴリー「今日のBGM」の記事

2009/12/02

シューベルト/交響曲D944

シューベルト/交響曲ハ長調D944(第9番)@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1953年9月15日のライヴ録音.
 1951年のDG盤とよく似た演奏だが,ライヴの高揚感はさすがである.特に終楽章,ゆっくりなテンポではじまっておきながら,あっという間にアッチェレランドしてハイテンポにもっていき,あとはどこまでも疾走するそのドライヴ感たるや,他の指揮者で聴くことは難しいだろうなあ,という(^^;).展開部の冒頭でまた一度テンポを落とすが,再度ギアを入れなおして熱気に溢れた演奏を繰り広げる,これは生で一度聴きたかったな(sigh).

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2009/12/01

ブラームス/交響曲第3番

ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1949年12月18日のライヴ録音.
 これまた,EMIから出ている録音でおなじみのモノ.評価も高いが,特に終楽章の爆走は一聴の価値がある.これほど第3番の終楽章で荒れ狂っている演奏は他に聴いたことが無い.そしてコーダ,まるで息絶えるかのように壮絶なまでに静かに終わる,この激しい落差が表現主義である.あまりの激しさに,そう何度も聴きたいとは思わないが,しかし一個の名演であろう.

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2009/11/29

バルトーク/ピアノ協奏曲第2番

バルトーク/ピアノ協奏曲第2番Sz.95@レイフ・オヴェ・アンスネス&ピエール・ブーレーズ/ベルリン・フィル(DG:00289 477 5330)

 2003年2月の録音.
 バルトークのピアノ協奏曲3曲を,それぞれピアニストとオケを替えて録音したという,風変わりな1枚.個人的に第2番が好きなので,まずはこれを聴いてみる.分離のいい録音で,昔のゲザ・アンダ&フリッチャイでは聴こえなかった音がいろいろ聴こえてくるのが面白い(^^;).指揮者ブーレーズの芸風に似合っている作品なので,もちろんオケは好調だが,ピアニストもブーレーズと互角に渡り合い,颯爽と飛ばしている.アンダ&フリッチャイでは熱気とともに聴かれたギクシャク感もこちらにはなく,もはやバルトークも「古典」化したということだろうか.

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2009/11/28

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1948年10月24日,ベルリンはティタニア・パラストでのライヴ録音.
 LPの時代よりEMIから発売され絶賛されている録音である(僕も1枚持ってる).アウディーテのものはベルリンRIAS協会のオリジナル・マスターを使用した復刻との由.フルトヴェングラーの,それもライヴ録音なのだから,音質をとやかく言う方が野暮かと思うが,ウルサイひとは聴き比べてとやかく言う(^^;).
 しかし,やはりヴィリーの演奏には,他の指揮者からは聴けない凄味がある.第1楽章の振幅の激しさは言うに及ばず.終楽章の寂寥感も他の追随を許さないし,激しい表情にパッと切り替わるところがまた,呼吸しているかのようにブラームスの音楽が生きている.

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2009/11/26

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フェリックス・ヴァインガルトナー/ヴィーン・フィル(EMI:TOCE-8381)

 1935年2月の録音.
 バス独唱はリヒャルト・マイヤー.第二次世界大戦前にセッションで録音された第9の中では,随一の名演である.「ドラマティックな要素が皆無」とワルターに評価されていたヴァインガルトナーの指揮は,ここでは充分に動的でスケールの大きな演奏を展開している.スケールは大きいが,威圧的なところがないのがヴァインガルトナーの特質らしい.オーケストレーションのあちこちに手が入っているのは,自らベートーヴェンの演奏について注釈書を書いた,ヴァインガルトナーのアイディアが生かされているところである.

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2009/11/25

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125(フランツ・リストによるピアノ編曲版)@シプリアン・カツァリス(テルデック:WPCS-10383)

 1983年4月の録音.
 リストがピアノ独奏用に編曲したベートーヴェンを,さらにカツァリスが補筆したものを弾いている由.ピアノでこれを弾くのは結構きつかろうと思うのだが,カツァリスなかなか奮闘している.第3楽章の冒頭は一瞬,「悲愴ソナタ」の第2楽章を連想.さすがに終楽章は合唱も独唱もいないのでどうにもならないところはあるが,それなりのスケール感で聴かせてくれる.

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2009/11/24

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(インターコード:5 44070 2)

 1994年9月の録音.
 バス独唱はアラン・タイタス.全編で63分弱という,結構身軽な第9(^^;).特に第3楽章は11分43秒と,古楽派の影響下にある.ギーレンらしいエッジの効いた演奏ではあるのだが,前半3楽章はともかく,さすがに終楽章はせせこましくなってしまい,他の指揮者の演奏に一歩も二歩もひけをとる結果に終わっているのが何とも.

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2009/11/23

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(テスタメント:SBT 1177)

 1957年11月15日,ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音.
 バス独唱はハンス・ホッター.かの大プロデューサー,ウォルター・レッグがクレンペラーの第9のためにわざわざバイロイトの合唱指揮者ヴィルヘルム・ピッツを呼び寄せて鍛錬したフィルハーモニア合唱団のお披露目演奏会(正確には,その2日目)のライヴときどき観客の咳払いが入ることはあるが,オケに事故はほとんどなく,ライヴとは思えないアンサンブルの完成度である上に,ライヴならではの白熱した雰囲気がたっぷり詰まっている,稀代の名演奏である.この第9に感動できない輩は,お願いだから音楽について語るのは止めて欲しい,と筆が滑りそうになる(^^;).実際滑らせているわけだが,それだけの迫力と確信に満ちている,素晴らしいベートーヴェンである.

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2009/11/22

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@マイケル・ティルソン・トーマス/イギリス室内管絃楽団(ソニー:SICC-1205/1206)

 1983年-1984年の録音.
 バス独唱はグリン・ハウエル.MTTは当時40代前半のはずだが,これは随分落ち着いた,腰の座った演奏に聴こえる.MTTのベートーヴェンは全集の進行している当時,それほど評価されておらず,レコード屋で「田園」の素敵なジャケットを横目に,結局買いもせず聴きもしなかったのだが,その判断は誤りだったかもしれない(^^;).室内オケを起用しているため,昨今の古楽派による演奏よりもオケの音が分離よく聴こえる箇所さえあるという,シャープで透明な演奏である.

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2009/11/21

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ピエール・モントゥ/ロンドン交響楽団(ウェストミンスター:289 471 216-2)

 1962年6月の録音.
 バス独唱はデイヴィッド・ウォード.中庸なテンポの,中庸な解釈による演奏であり,特に変わったことや人の目をひくようなことをしているわけではないのだが,聴き終わって非常な充足感を味わうことのできる,まず名演と言っていい録音だろう.

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