(承前)
さて出勤。いつもより30分ほど早めに出勤して,僕が使用しているパソコンが壊れているので手書きで館長宛に直訴状書きます。文案は昨晩と今朝,ほぼ頭の中で考えていたので,書きだすのは意外にスラスラ。15分ほどで書き上げると,その足で上司の部屋に向かいます。我が館長,毎日早出で研究時間を作ってる方なので,アポ無しで出かけて行っても間違いなくいるだろうと踏んでいたら,やっぱり既に出勤。挨拶もそこそこに直訴状を出して,とにもかくにも一度学内で「長」のつく連中が図書館の惨状を見に来てください,と訴えます。これ以上放っておかれたら,何より人間が先に壊れてしまう,と。「見捨てられた」ということで,肉体より先に精神が壊れてしまうのは何としても避けたい,と。応えて館長,
「わかった。何とかする。でも,これから先の見えない長期戦になるんだから,そんなに焦ることないぞ。」
ここ毎日,午前と午後と上層部で会議をやってるから,そこで計ってくれる由。ありがたいことです。
図書館に戻ると,昨日パニック起こしていた職員Cも,今日は無事に出勤してきています。Cに対しては,僕は今でも罪悪感で胸が張り裂けそうです(嘆息)。
午前中,ぼちぼち閲覧室に散らばった本を片付けていたら館長が会議から戻ってきて
「午後1時から手の空いている教職員が片付けに入ってくれることになったから,段取りを決めておいて」
いやーありがたい。
昼食は,事務室に電子レンジがあるのでセブンプレミアムのナンドッグを持ち込んでみます。避難所からもおすそ分けが届きますが,これがだんだんと減っています。市から回ってくる物資が減っているとのことで,やはり道路も鉄道も未だ回復せず,の感がひしひし。
職員が知恵を寄せ集めて復旧の段取りを作ったところへ,「手の空いている」教職員が集まってきましたが・・・・・・。こちらは10人も来てくれれば御の字だろう,と段取り組んでいたところに7,80人来ました(*_*)。まさかこれほど来るとは思わず,これにはさすがにこちらが驚いちゃって,却ってこちらがパニックに陥りそうに(^^;)段取りを大幅に変更する羽目になります。
おかげで,復旧工程のうち,1週間はかかるだろうと見込んでいた手順がわずか1時間で終了します。ただ,その復旧作業中にも大きな余震に襲われたのと,書架の損傷が予想以上に激しかったため,安全を考慮し書架に本を戻す作業および積層書架内の作業は,当面の間見合わせることに。
以下,本日の作業結果。


参考図書の書架と,ウチでは「貴重庫」と呼んでいるロッカー。二段になっていたロッカーの上段で使用していたものは損傷が酷く,廃棄処分に。

参考書架を別の角度から。

参考図書は取り敢えず,閲覧室の机の上に積み上げて保管。

3階閲覧室の楽譜。


同じく,3階の紀要。ここは書架の損傷が激しく取り替えなければならない上に,後に4月の余震で積み上げた紀要が雪崩を打つという悲劇が待っています。

取り敢えず,床に平積みにしてもらって,次の手を考えることにします。

ここまで実質2時間強で片付けていただいてしまいました。何と感謝したらいいのか(号泣
これで,大きな復旧は一旦中断を余儀なくされます・・・・・・。
続く
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