カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2009/11/28

「事業仕分け」雑感

 今回行われた「事業仕分け」の結果から見えてきたものの一端は,この「事業仕分け」のバックボーンである「小泉構造改革」以来の新自由主義における,知識あるいは教養に対する侮蔑的な眼差しです.これは反知性主義,と評して差し支えないと考えるのですが,「事業仕分け」における高等教育の切捨てと義務教育の優遇は,思考が停止している馬鹿な新聞が書いている「日教組の影響」などという生易しいものではないですね(^^;).高等教育や先端技術開発への「事業仕分け」の結果からは,国民に期待されているのは「知識と教養とリテラシー」ではなく,「国家に従順な思考ができる単純労働者」という,新自由主義者の志向が見て取れませんか? それは本来,民主党政権下で思考停止に陥っている某紙(^^;)が,自民党政権下で推し進めていた方向と合致するはずなのですが.

 それはさておき,この反知性主義が如何にムラ社会の閉塞感に有効であるかは,世論調査で「74%が仕分けを「評価する」と回答」したという毎日新聞の報道からも明らかですが,要するに「小泉構造改革」における劇場型政治の別ヴァージョンを見せられているだけです.不思議なことに,もっとも被害を蒙る層がもっとも支持するという,ポピュリズムのパラドックスがここでも発動しているのではないかと.

 ところで,「事業仕分け」の成功で勢いづくであろう新自由主義者と,それにお墨付きを与えている財務省官僚による反知性主義の行き着く先は,ひょっとするとクメール・ルージュによるインテリゲンチャ抹殺であるかもしれません.さて,どうしたものだか.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/24

土岐善麿

はじめより憂鬱なる時代に生きたりしかば然かも感ぜずといふ人のわれよりも若き

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/22

日蝕

Imgp2082webs

正確には日蝕の影(^^;).鏡と穴の開いた紙を使って壁に映し出したもの.これでも充分満足(^o^)/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/13

「脳死は人の死ではない」と考えます

 本日,大変残念なことに臓器移植法の改正が国会において成立いたしました.

 僕は脳死は人の死ではないと考えます.そこで謹んで,それが必要とされた場面における,自らに対する脳死判定を辞退し,脳死判定に基づく臓器移植への自らの臓器の提供をお断りするとともに,それが必要とされた場合における,他者への脳死判定に基づく自らへの臓器の移植を辞退いたします.

 何より,公共広告機構などにより,脳死判定に基づく臓器の提供を是・善とし,不提供を非・悪とする価値観が醸成されることを危惧します.迷う自由,提供しない自由が認められないのは「強制的同一化」以外の何者でもありません.そのような価値観の醸成が行われなければならないこと,それ自体が,脳死を人の死とすることが国論を二分している問題であることのあらわれです.

 今後,脳死が人の死でないことを認める自由,迷う自由,脳死判定により臓器を提供しない自由が雪崩を打って圧殺されないことを願います.


脳死は「人の死」、改正臓器移植法が成立 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090713-OYT1T00561.htm

臓器移植法:参院も「A案」で成立 「脳死は人の死」 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090713k0000e010076000c.html

臓器移植法:「脳死」から8年、身長も伸びた - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/science/news/20090619k0000m040100000c.html

asahi.com(朝日新聞社):「脳死は人の死」臓器移植法成立 A案、参院でも可決 - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY200907130189.html

asahi.com(朝日新聞社):「子の命は」親心明暗 「脳死は人の死」成立 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY200907130237.html


長期脳死、本人の意思表示@参議院での発言 - 感じない男ブログ
http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20090708/1247014793

参議院での「臓器移植法改正案」(A案)可決に対しての緊急声明 平成21(2009)年 7月13日 - 大本
http://www.oomoto.or.jp/Japanese/jpOpin/090713.html

生命倫理会議: 参議院A案可決・成立に対する緊急声明
http://seimeirinrikaigi.blogspot.com/2009/07/blog-post_8864.html

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009/05/24

クラ地峡開削夢物語

 たまには気分を変えて.

 福島県出身の外交官,石射猪太郎(1887-1954)の回想録『外交官の一生』に「クラ地峡開さく夢物語」なる一節がある.石射が「シャム公使」(石射の表現のママ)に赴任した1936年ごろの話らしいが,曰く


「それ(引用者注:クラ地峡開削)は私と同県人の,政治家とも実業家ともつかぬある千三つ屋の着想なのである.この人物は,いつも突拍子もない金儲け案などを持ち回って,人を煙に巻くことで県内に知られた老人で(以下略)(中公文庫版271頁)
二十数年前,この一節を最初に読んだときに,ひょっとしてと頭をよぎった名前があったのだが,調べることもせずそのままにしていた.


 ところで,先日読み返した星新一『明治の人物誌』の「杉山茂丸」で,こんな記述に出くわした.

「昭和九年ごろの亡父の日記が残っており,そのなかには「杉山先生を訪問」とか「広田外相を訪問」とか,数おおく書かれている.(中略)「シャム(タイ)の運河の交渉を広田君にやらせるように」ともある.」(新潮社版204頁)
「亡父」は当然ながら星一(1873-1951),「広田」は引用に「広田外相」とあるように広田弘毅(1878-1948)のこと.杉山茂丸(1864-1935)は夢野久作の父で「政界の黒幕」と呼ばれ,星も広田も師事した人物.

 とすると,石射が回想録で描いた「同県人の千三つ屋」とは,やっぱり現在のいわき市出身であった星一のことなんだろうか.資料がこれだけでは,とても断定できるものではないが,最相葉月『星新一』(新潮社)が伝える「昭和の借金王」との渾名が,その印象を補強してくれるような気がするのだが.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/04/11

Imgp184202

こせこせ書いたエントリーが消滅してしまったので,今日も桜の写真でご勘弁を.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/04/10

Imgp183602

咲いた咲いた,桜咲いた♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/01/05

やっぱり,新しい酒は新しい皮衣に入れるべき?

 大方の抱負が出揃ったところで僕が書くのもナニですが(^^;).
 今年は「今年の抱負」というより,昨年来継続中の「古い皮衣に新しい酒を入れる」思考と試行と実践(貸出しカウンターのサービスだけが「実践」じゃないのよ.モノを考え,文章を書くのも大切な実践)を更に煮詰めて行く方向です.今年も「隙間産業」狙っていきます.

 ・・・・・・が,この調子で行くと,ますます考えることが「図書館」から離れていきそうで(^^;).いわゆる社会とか組織とか,総体の中において「図書館」という個を,どのように,どこに位置付けていくかを捉えなおすこと,が昨年から継続しているテーマですから,「図書館」そのものを考えることからは,相当な部分距離を置くことになるかもしれないな,と.少なくとも,「公共図書館」について『市民の図書館』の劣化コピーの如き,これまでの成功体験と視野狭窄なフェティシズムに拘泥した文献を読むことは,考える時間の無駄なので出来るだけ避けたいところです.

 真面目な話,「第二次大戦後の日本における公共図書館の失政と失敗」をまとめた文献があれば,読んでみたいですね.失敗の分析をしない(出来ない?)ことにおいては,旧帝国陸海軍と日本図書館協会と何処が違うんだか,知りたいものです.


 ところで,山陰中央新報だったか日本海新聞だったか,数日前島根県にいた際に読んだ新聞に公共図書館のことを常世田良さんが述べている記事(共同通信の配信記事?)が掲載されていましたが,どうしたことか氏名が「常世田 良」と切るべきところを「常世 田良」と切ってありましてorz 公共図書館業界であれだけ有名な方でも,斐川町図書館があれだけ業界内で有名になった島根県でも,一般的な認知度(新聞記者の認知度は一般人の最大公約数でしょう?)はこんなものかと暗澹たる気持ちになりましたことですよ.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/01/01

本年もよろしくお願いします


「重要なのは,その人間が必要とするレベルの設定で,なにもかもが同じレベルである必要など,まったくない.」

『浮上せよと活字は言う』橋本治(平凡社ライブラリー)


本年も旧年同様,よろしくお引き立てのほどを.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/12/28

よいお年をお迎えください

 すみません,年の瀬まで(文字通り)走り回っていたので(今日も300キロクルマで走りました(^^;)),気の利いたことを書く余裕もありませぬが,どちら様もよいお年をお迎えください.今年も皆様にはいろいろお世話になり,感謝ばかりの1年でした.来年もまたよろしくお願いします.

 ・・・・・・来年は,もう少し業界の将来に寄与しうるエントリー&コメントを書きたいものです.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧