「行蔵は我に存す,毀誉は他人の主張」
インターミッション(^^;)。
勝海舟が福沢諭吉から届けられた「瘠我慢の説」に対して,その返事に送った手紙の中の言葉です。タイトルに書いてしまえば,あとはもう何も書く必要はないんじゃないかと思われますが,それだけでは何ですので,少しぐだぐだと。
3月11日以来,何かと言えば僕はこの言葉を引き合いに出して,また頭の中でリフレインさせながら自らを励ましています。災害に対して,自らできることを精一杯実行すること。過ぎたことは悔やまず,今出来ることを全力でやるのみ。誰か他者の責任に転嫁すること無く,自らの行動に対する毀誉褒貶はすべて自らが引き受ける。どのみち,僕の言葉も行動もすべてのひとに通じるものではありませんから,その理念や行動が理解されなかったからといって,後悔する必要を感じません。何より勤務先の復旧に向けて,俯仰天地に愧じぬことをやってきましたから。言葉が通じなかった相手がいることは本当に残念ですが,それも仕方がないことです。
ただただ,自らの信じるところを以って,自らの力の及ぶ範囲で,自らできることをやるのみです。毀誉褒貶はあとから勝手に付いてくるものです。3月11日以来今日ここまで,罹災した僕と勤務先のためには,何の役にも立ってない日本図書館協会が後日,去る3月末に依頼した統計が提出されていないの何のと言ってきたところで,それこそ「行蔵は我に存す,毀誉は他人の主張」と返答するのみです(^^;)。
これ,文章化しているから,とても肩に力が入っているように感じられるかもしれませんが,ナニ当人は至って無邪気に「やりたいようにやるだけだよー」「疲れたからひと休みするよー」「とやかく言われても知ったことじゃないよー」とやってるだけですので(^^;)。御気遣いなく。
ついでながら,僕はかれこれ30年以上,佐幕勤王関係なく勝海舟に敬意を表しています。若い頃は履歴書の「尊敬する人物」に勝を挙げていたくらいで。今次震災の非常時に,上司と交渉する必要に迫られたとき,どれだけ勝小吉,海舟親子のことを考えたことか。おかげでずいぶん,助けられたところがありました。
読書は無駄になりませぬ(^^;)。
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