3日目のこと(2)
(承前)
さて,おにぎりをぱくついて,まる2日ぶりに米の飯にありつきましたが,さて食べたあとで手を洗うことさえままならない>< 濡れナプキンを当座使いますが,さてどれだけもちますやら。朝から頭痛がひどかったのが,おにぎりを食べたら治ったのですから,現金なものです。
取り敢えずガソリンはあるのでクルマを出して,水を酌んでこようかと思うわけですが。昨日来,すぐ近所の公園は長蛇の列だというのはわかってます。では,あまりひとが来そうにない方面に給水所の設定はないかとweb叩いて探したら,とある猪苗代湖方面に向かう峠の麓の浄水場が給水所に指定されているのを見つけます(この頃には市役所のサイトもいろいろ情報が上がるようになってました)。ここならひょっとして空いてるんでないか,とみんなが出かける方向と反対側へクルマを走らせます。ここは以前,クルマを登らせてNTTの基地がある峠の頂上まで行ったことがあるので,だいたいの道順はわかります。
その途中,高校生くらいの男子がトレーニングウェア姿で走っているのを見て「おお,がんばるなあ」と賛嘆。なるほどこのあたりは断水もしなかったのかしら,と(真相は不明)。
さて,峠の麓の浄水場にたどりついたら,何と僕の前には一組しかいないじゃありませんか(^^;)。取り敢えず,2リットルのペットボトル何本かに水を汲ませていただき,これでまずは「水だ! 水だ! 水だ!」と腹の中で喜びます。水を汲んだペットボトルを積んで帰投するついでに,少し街中を確認がてらクルマを走らせると,街を南北に走る幹線道路のひとつが一方向に大渋滞しているのを発見。たまたま反対方向にクルマを走らせ感嘆符付きで通り過ぎましたが,これがその後あちらこちらで繰り返されることになる「給油のためのガソリンスタンド行き大渋滞」の最初のひとつだったのかもしれません。
この頃から,断続的にiモードがつながらなくなります。メールのやりとりも困難になってきます。避難所になっている勤務先にボランティアで手伝いに出ている職員Bとの連絡もつかなくなります。が,どういうわけだか固定電話が鳴ったので出てみると,これが実家の親で。お互いの無事を喜びますが,田舎の親戚たちとはこの時点で連絡が取れずに困っている由。そうこうしていると,たまたまつながったケータイに,とある図書館に勤めている教え子からメールが。こちらの無事を先に伝えていたので,その返信がてらですが,無事でよかったよかった。あとはこの日,一献傾ける予定だった教え子に連絡がつかないのが心配で心配で・・・・・・。
賢弟が物資の調達と発送を申し入れてくれたのですが,輸送のための手段がほぼすべて絶たれてしまっているという・・・・・・。いろいろと欲しいものは思いつくのですが。
あまりにiモードがつながらないのに業を煮やした職員Cがクルマでわざわざ僕を訪ねてくれて,職員Bからの伝言を届けてくれます。主に明日以降の勤務について。勤務については震災と東京電力福島第一原子力発電所の両睨みで二度三度,変更が度重なったものですから,震災対応で疲れている頭には,もうわけがわからなくなってます(嘆息)。
すぐ近所に自衛隊の駐屯地があり,朝からひっきりなしに大型のヘリコプターが飛び,車両が出入りしていましたが,この日は夜の21時を過ぎても帰投してくるヘリがあります。お疲れさまです。
明日からは出勤せねばねえ,と22時前ですが早めに就寝します。
次回は3月14日のことを。
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(承前) 朝一番で水が出るかどうか確認。出ないのでがっかりしながら,バウムクーヘ [続きを読む]
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