ウォルトン/交響曲第1番変ロ短調@エイドリアン・ボールト/ロンドン・フィル(ファーストハンド:FHR06)
1956年8月の録音。元はニクサ(Nixa)というUKのレーベルに録音されたもの。
個人的には,ウォルトンの交響曲第1番は20世紀の産んだ最高の交響曲作品のひとつだと信じて疑わない(^^;)。生き生きとしてはいるが焦燥感のあるリズム,どうしても明るくなれない不安を帯びた旋律,バーバリズムと隣り合わせの前進力,そして乾いた情念とが見事に表現されている作品である。
ボールトの演奏は例によってノーブルなものだが,ウォルトンの音楽と相性がいいのか,音楽の持つ推進力を的確に表現して過不足がない。この録音時,ボールトはまだ70歳になる前で指揮者としてはアブラが乗り切っていたか。満足。
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