ブルックナー/交響曲第8番
ブルックナー/交響曲第8番ハ短調@カール・ベーム/ヴィーン・フィルハーモニーカー(DG:463 081-2)
1976年2月の録音。日本での初出LPは7番とのカップリングでの3枚組。
ブルックナーの8番はしんねりむっつりなカリスマがウケると見えて,この明快でザッハリヒなベームの録音の評判はあまり聞かないが,僕は実に優れた演奏だと思っている。個人的には後半の2楽章があまりに長くて,第3楽章の途中でうんざりしてしまうこともあるこの作品では,何よりベームの職人芸のおかげで,音楽もアンサンブルもよく整理されているので,大変に作品の見通しがいい。余計な気を持たせないベームの行き方は,ブルックナーのマニアには好まれないのかもしれないが,惜しいことである。
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