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2010年3月28日 - 2010年4月3日の記事

2010/03/31

細かいことを言ったらキリがない

マーラー/交響曲第2番ハ短調@レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(BMG:BVCC-38010/38011)

 1974年7月22,25,27日と8月10,11,14日の録音。
 ストコフスキー(1882-1977)92歳の時の録音。さすがに壮年期の引き締まったドライヴ感は失われ,オケのアンサンブルもゆるゆるになっているが,それでも80分を超える交響曲をスケール大きく,表情豊かに破綻なく聴かせる腕前は大したもの。テンポ感がぐずぐずになっていないのはさすがとしか言い様がない。まさに「人生の夕映え」と形容するに相応しい演奏である。

2010/03/30

優等生

マーラー/交響曲第6番イ短調@マリス・ヤンソンス/ロンドン交響楽団(LSO Live:LSO0038)

 2002年11月,ロンドンはバービカン・ホールでのライヴ録音。
 すべてにおいて優等生のマーラー,という感じ(^^;)。オケの個人技も,アンサンブルの精度も,指揮者の音楽性も解釈も非常に高度なレベルにあるのだが,もうひとつ聴く側の肺腑に迫ってこないと言うか。通り一遍の演奏ではないとは思うのだが,相性の問題なのかもしれません。

2010/03/29

ローカルな味わい

マーラー/交響曲第7番ホ短調@ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(DG:463 746-2)

 1971年11月27日-29日の録音。
 これもほぼ30年のお付き合いになる録音。高校生の頃,国内発売の廉価盤で田舎でも入手出来た,ほとんど唯一の7番だったのがクーベリックのグラモフォン・レゾナンス盤だったというわけ。クーベリックのマーラーについては,耳の悪い評論家が「ひたすら何も聴こえない」などと揶揄していたが,そんなことを言う輩は何を聴きたいんだか,と思う。劇的な演出があるわけでもなく,取り立てて美しくもないし,メカニックも際立つものはないが,練達のアンサンブルと飾り気の無い音楽作りによる「健康的なマーラー」(この形容はマゼールに対する嫌味)が醸し出す,安定感とローカルな味わいというのは捨てがたいんだ。

2010/03/28

木枯らしの吹くマーラー

マーラー/交響曲第4番ト長調@ベンジャミン・ブリテン/ロンドン交響楽団(BBC:BBCB 8004-2)

 1961年7月6日,サフォーク州のオーフォード教会でのライヴ録音。この教会はブリテンが「カーリュー・リヴァー」「燃える炉」「放蕩息子」などの初演に使用したという,所縁の場所である由(参考:St Bartholomew, Orford)。モノラルだが音は明晰でよく聴き取れる。
 4番であるにもかかわらず,マーラーの「陰翳」にスポットを当てたかのような,暗い雰囲気が終始漂う異色の演奏。木枯らしが吹き荒れている。厭世的と言っていいかもしれない。「天上の生活」が俗世の生活に聴こえてくる,というか(^^;)。

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