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2010/11/17

「管理」がわたしに語ること(リハビリ7番勝負その4)

 昨日のエントリーはどうにも舌足らずで書き込み不足が目立つ。後日書き直すことにするが,昨日のものも残しておくことにしよう。


 「共同体の記憶を収め,常に引出し可能とする記憶の共同体」としての図書館の機能や役割は,図書館が置かれている社会の状況や時代相に応じて変化していくことが必要である。「図書館は成長する有機体である」とは,インドの図書館学者ランガナタンがその著書『図書館学の五法則』で上げた5つの法則のひとつであるが,これは何も公共図書館が利用者の欲求に応じて,定期的に蔵書を更新することだけを意味しているわけではない。社会の変動と技術的な基盤の充実に応じて,図書館も活動に必要な知識と技術的な基盤を整備しなければならないのは,火を見るよりも明らかなことだと思うのだが。

 機能や役割の変化に応じて図書館の技術基盤を作り替えていくには,それ相応の空間/建築が準備されている必要がある。もちろん,種々の制約があってそのような空間/建築があらかじめ約束されているような図書館はめったにないし,そもそもある時点で建設された図書館建築の思想的な寿命は20年である,という説を聞いたことがあるくらい,社会の変化と技術基盤の進歩は急なものがあるわけだが。

 それにしても図書館,中でも公共図書館はすぐれて「近代」の産物である。欧米の近代市民が知識の平準化と平等化を目指したとき,公共図書館が大きな意味を持ちえた。また,空間/建築は近代に入って,形式的にも機能的にも意味的にも均質な「空間」を求めた。実は,図書館にとって機能的にもっとも適した「空間」は,この原広司が『空間〈機能から様相へ〉』(岩波現代文庫)で言うところの,「内部の空間ができるだけ特定の境界から解放されている」「均質空間」である。何故なら,均質空間には,図書館の変化する機能と役割を如何様にでも盛り込むことが可能であるから。

 さて問題は,まずこの「均質空間」が図書館にとって必要な機能の一つである「ホスピタリティ」をどこまで実装できるか,であろうか。原広司によれば「均質空間」は機能を対象化しない建築であり,ここに図書館が,その機能を盛り込みやすいというのは,いささか近代のどんづまりを象徴しているような話ではないかと思われる。そして,ホスピタリティという機能は,おそらく近代の権化であろう「役に立つ図書館」≒「趣味的だと思われるのは危険」という発想からは,かなりの確率で忌避されるものではないかと考えられる。

 その忌避は,おそらく原広司が前掲書で繰り返し述べる,均質空間と「支配」「支配階級」の関係と密接に関係があるのではないか,という仮説を現在考えているところである。そして均質空間が個体の全体化と断片化(あるモデルにおける「マス」としての利用者像!)を促す仕掛けであることは,ある図書関係団体のあるグループによるあるモデルに,その典型を見出すことが可能なのではないか。図書館は均質空間に相応しい施設であるが故に「ものの操作性を利用する小さな管理者」(原広司前掲書)に堕する危険性がある。それはあるモデルがパターナリズムにその多くを依拠していることとも通じているであろう。

 管理者・支配者としての図書館という,近代の産物としては備わざるを得ない性格(例えば「管理する目録」である蔵書目録のことを考えてみよ)に対して,曲がりなりにも図書館経営に参画している身として,管理者・支配者としての図書館像をどこかで意識しながら,来館者との対話と理解を重ねることで,図書館における個体の全体化,断片化からの回復を目指していければ。

 ・・・・・・うまくまとまらない。ごめんなさい。

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