一見穏健,実はとんがってるのだよ
シューベルト/交響曲ハ長調D944(第9番)@カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団(DG:POCG-3176)
1977年4月の録音。
実はリズムの饗宴だ,と福永陽一郎が喝破したこの交響曲の,それも第1楽章の第1主題を,カラヤンも驚き(?)のべったりレガートでずーるずーる弾かせてしまう暴挙(^^;)を成し遂げた録音である。おまけに,リズムなど知ったことかと言わんばかりのスローテンポ。思い切りブルックナーよりの解釈で,意外にも?とんがった演奏なのである。
この頃のジュリーニらしく,雄大で生気がみなぎった輝かしい演奏ではあるのだが,晩年の録音(ソニー)の方が,一般受けはしそうな感じがする。
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