お久しぶり!
シューベルト/交響曲ハ長調D944@ウィリアム・スタインバーグ/ボストン交響楽団(BMG/タワーレコード:TWCL1002)
1969年の録音。
スタインバーグ(1899-1976)はナチのユダヤ人迫害を逃れてUSAに亡命し,成功した指揮者に共通する,ネアカで明晰な音楽解釈と新古典主義的なテンポ感の持ち主だった。DGに録音したリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」に聴かれる,ほとんどタメを作らずにテンポよく進んでいく音楽が身上だったように思われる。
このD944でも,テンポや表情付けでシナを作ること無く,他の指揮者がロマンティックにテンポを動かすようなところでも,ほとんどテンポを動かさずに押し通す。オーケストレーションに手を入れて金管を増強していることもあり,明るく果断なシューベルトができあがっている。ベートーヴェン寄り,とも言えそうな解釈である。
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