ローカルな味わい
マーラー/交響曲第7番ホ短調@ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(DG:463 746-2)
1971年11月27日-29日の録音。
これもほぼ30年のお付き合いになる録音。高校生の頃,国内発売の廉価盤で田舎でも入手出来た,ほとんど唯一の7番だったのがクーベリックのグラモフォン・レゾナンス盤だったというわけ。クーベリックのマーラーについては,耳の悪い評論家が「ひたすら何も聴こえない」などと揶揄していたが,そんなことを言う輩は何を聴きたいんだか,と思う。劇的な演出があるわけでもなく,取り立てて美しくもないし,メカニックも際立つものはないが,練達のアンサンブルと飾り気の無い音楽作りによる「健康的なマーラー」(この形容はマゼールに対する嫌味)が醸し出す,安定感とローカルな味わいというのは捨てがたいんだ。
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