木枯らしの吹くマーラー
マーラー/交響曲第4番ト長調@ベンジャミン・ブリテン/ロンドン交響楽団(BBC:BBCB 8004-2)
1961年7月6日,サフォーク州のオーフォード教会でのライヴ録音。この教会はブリテンが「カーリュー・リヴァー」「燃える炉」「放蕩息子」などの初演に使用したという,所縁の場所である由(参考:St Bartholomew, Orford)。モノラルだが音は明晰でよく聴き取れる。
4番であるにもかかわらず,マーラーの「陰翳」にスポットを当てたかのような,暗い雰囲気が終始漂う異色の演奏。木枯らしが吹き荒れている。厭世的と言っていいかもしれない。「天上の生活」が俗世の生活に聴こえてくる,というか(^^;)。
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