稀代の大曲振り
マーラー/交響曲第9番ニ長調@クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィル(EMI:7 64481 2)
1979年5月の録音。
「稀代の大曲振り」(by三浦淳史)テンシュテットは,規模の大きな作品であればあるほど,その卓越した能力(特に音楽的な空間の把握と再構成に長けていたと思う)を発揮したようで,このマーラーの9番もその例に漏れない。若干能力的に難のあるオケを存分にドライヴし,圧倒的な構成力を聴かせる第1楽章から,スタジオ録音であるにもかかわらずスリリング(^^;)な展開を聴かせる第3楽章,悲痛な歌を響かせる終楽章まで,息をつがせぬ高い緊張感を保った演奏に仕上ている。
« 普通の演奏 | トップページ | 陰翳に乏しいのか »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
« 普通の演奏 | トップページ | 陰翳に乏しいのか »
コメント