ショスタコーヴィチ/革命
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調作品47@マリス・ヤンソンス/ヴィーン・フィル(EMI:3 65309 2)
1997年1月7日-14日の録音.
現在,自分のライブラリーで聴ける5番の中で,よく聴くのはこの録音か.問題は終楽章のテンポ(特に冒頭)で,他の作品があれだけ素晴らしいクルト・ザンデルリンクの録音(ベルリン・クラシックス)をこの作品では推さないのは,ひとえに終楽章冒頭とコーダのテンポが???だから.ザンデルリンクは作曲家からサゼスチョンを受けたと言うのだが,同じ様に冒頭から走り出しちゃうバーンスタイン/NYP(ソニー)と比較しても今一つな解釈にしか聴こえない.バーンスタインの高揚は,それはそれで見事なのだが,あれはバーンスタインだから許される例外的な仕様だろう(^^;).ヤンソンスよりも終楽章を遅いテンポで重苦しく始めていたのは,記憶にある限りレナード・スラットキン/セントルイス(BMG)くらいじゃないかと思うが,スラットキン盤は廃盤になって久しく.鈍重なほど重苦しい異色の演奏で,価値はあると思うのだが.
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