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2009年6月7日 - 2009年6月13日の記事

2009/06/13

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第8番

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタハ短調作品13(第8番)「悲愴」@ルドルフ・ゼルキン(ソニークラシカル:SRCR 1534)

 1962年12月の録音.
 本当の「ブリリアント」なピアノというのは,こーゆう演奏だぞ,と声を大にして(^^;)訴えたくなる演奏.技術的には何の不安も無く,ベートーヴェンの音楽の十全な再現としてまず完璧ではないかと.この頃のゼルキンがベートーヴェン全集を残さなかったのは,かえすがえすも残念無念.特に晩年の作品に,この頃のライヴなどLCにでも残ってないモノか?

さらに過去に遡って朝日新聞の記事を引く

 昨日のエントリー書物奉行さんからブクマでいただいたコメントを読んで,朝日新聞が昨日引いた記事より以前に掲載した記事を思い出したので引っ張り出してきました.1992年10月16日付,昨日引用した記事の,さらに5年前のものです.


義務づけ(ひずみ列島 足踏みの地方分権:4)

 「館長さーん」と呼ばれて、真新しい図書館の受付に現れたのは、小学校の元校長だった。
 中国地方の小さな町。今春、還暦を迎えて退職したのを機に、新設された町立図書館の初代館長にスカウトされた。しかし、彼は「図書館長」と刷り込まれた名刺を、持ったまま使わずにいる。
 「文化の時代」といわれながら公立図書館のある町村はまだ全体の2割強。この町にとっても、図書館建設は住民の長年の夢だった。
 総工費は5億円。自前で賄う力は町にはない。文部省の補助金と、補助を受けることで許された起債で、やっとかなった。


○補助を受ける条件

 補助を受けるには、図書館法でこまごまと義務づけられている条件を満たさなくてはいけない。13条には「館長となる者は、司書となる資格を有する者でなければならない」とある。
 元校長は高校卒業後、通信教育で教員資格をとった。もちろん司書の資格はない。改めて取ろうにも、大学を卒業していないため、まず司書補の資格をとり、それから3年以上勤務する必要があった。町にも、元校長自身にも、そんなヒマはなかった。
 開館にこぎつけたいま、図書の貸し出し冊数は、住民1人当たり年約2冊の全国平均を上回り、目の不自由な人へのテープを吹き込む朗読奉仕会や、幼児を対象にした読書会などが活発に行われている。
 「経験や地元の人とのつながりから見て、彼こそ館長にふさわしい人物」と町幹部は評価する。しかし、資格のない者を館長にすると、補助金の返済を迫られる。
 「だから名刺は使えないのです」と、元校長は苦笑した。
 国や県への報告では、ここの館長は、受付に座る23歳の女性司書になっている。
「資格をもつ館長」に悩む自治体は少なくない。


○急きょ、集中講習

 秋田県仙北郡西仙北町に今春、町立図書館がつくられた。初代館長は、今野幸宏さん、まだ37歳だ。町中央公民館の係長をしていた昨夏、いきなり翌週から、隣県の岩手県花巻市の大学まで、図書館学の夏季集中講習を受けにいくよう命じられた。
 コメが基幹産業の人口約1万2000の町。「生涯学習の拠点に」と図書館新設に乗りだしたが、司書資格をもつ職員がいない。だれかが資格を取りにいくしかなかった。
 初めの計画では公民館の副館長が図書館長になるはずだった。ところが講習が始まる直前に急病で入院。講習を見送ると、開館時に館長がいないことになる。大卒で、同じ公民館で働く今野さんに、お鉢が回ってきた。大学近くに住み込んで66日間。「図書館の機能」や「図書の分類法」の勉強に明け暮れた。
 「これも運でしょう」と、今野さんはいう。資格が必要な以上、当分、後任が現れる見込みはない。「館長を勤めあげていく」覚悟を決めた。
 文部省は「国が補助するうえは、モデル的な良い図書館にすべきだ。司書を監督する館長も資格をもつのが当然」とする。レベルアップを目的に、来年度からは館長会議の開催や職員研修も始める考えだ。


○「国の認定は不要」

 行革や地方分権の推進を図る民間組織「行革国民会議」の並河信乃事務局長はいう。「図書館の良い悪いを国に認定してもらう必要はない。地域ごとに様々な図書館があっていい。大切なのは館長会議より館長と住民の交流。まして、館長に司書資格を義務づける意味はない」
 児童館には児童厚生員、母子寮には母子指導員を配し、保健所の所長は医師に限る。職員の配置や組織の設置を、国が自治体に義務づける「必置規制」は、地方自治法に掲げてあるだけで、ざっと100にのぼる。



 公共図書館振興のための補助金行政をお役所仕事であると断じた記事です.要するに,この時点で朝日新聞は,それまでの行政がすすめていた公共図書館の運営の方法論に対して疑義をおぼえていたフシがあるわけですね.僕の見るところ,それはほとんど「郵政民営化」「行政改革」「公務員制度改革」,さらにそれらを通じた「経済活性化」への賛同と同じレベルでの,朝日新聞における「反権力志向」のなせるわざなのではないかと.そしてその反権力志向は,公共図書館業界の直営護持派が直近の記事にがっかりした理由であるらしい,朝日新聞の「文化への理解」とやらと実は同根のものだったんじゃないでしょうか.

 それ故,朝日新聞に対しその「文化への理解」を梃子にして【光る本棚・コンシェルジュ…図書館を変える民間委託】を批判するのは,おおよそ意味が無いことであると考えます.公共図書館業界は往々にして自らを反権力の側にいると唱えますし,また八木秀次のようにそれを是認する識者(^^;)もいますが,朝日新聞においてはそうではないということです.

2009/06/12

ブラームス/セレナード第2番

ブラームス/セレナード第2番イ長調作品16@イシュトヴァン・ケルテス/ロンドン交響楽団(デッカ:UCCD-9251)

 1967年10月の録音.
 ブラームス20代の作品で,ヴァイオリンを含まない2管編成のオケによる5楽章の音楽である.同時期のセレナード第1番に比べ,いささか渋いところがあって後年の作風を予感させないでもないが,ちっともアレグロに聴こえない第1楽章など,伸びやかで甘い陽光がさんさんと降り注ぐような雰囲気を醸し出している.ケルテスの指揮も,そんな若書きの美点を余すことなく引き出している好演.

朝日新聞の「公共図書館」への理解度

 6月に入って,相次いで掲載された【光る本棚・コンシェルジュ…図書館を変える民間委託】【万引き対策に電子タグ構想】という2つの記事で,公共図書館業界(特に指定管理者・委託反対の直営護持派)から総スカンを食っているらしい(^^;)朝日新聞ですが,正直なところ,朝日新聞の公共図書館への理解度は10年以上前からこの程度じゃないかと思うところがあります.その昔,1997年6月1日(これも6月か!)に掲載された連載「列島再見 分権の足音」という記事のことを,みんなすっかり忘れているんじゃないでしょうか.以下に当該記事の公共図書館に関する部分を引いてみましょう.


地方を縛る「必要規制」

 宇都宮市近郊にある小さな町の生涯学習係長(四四)が、東京まで二カ月分のJRの定期券を購入したのは、昨年七月中旬だった。朝七時前に自宅を出て、戻るのは早くても夜七時半。そんな生活を週六日続けた。文部省が委嘱している東京の大学で図書館の司書の資格を取るためだ。
 受講者百六十人のうち、似た立場の公務員が三分の一も。北海道や九州から来ている人もいた。「出張旅費をもらって来ているから落ちたら大変」。口々にそう話した。
 町は、長年の懸案である図書館の建設を計画している。一般会計の一割以上、単年度で約六億円にのぼる大事業だ。国の「縦割り行政」に従って県の生涯学習課に相談、文部省の「公立社会教育施設整備費補助金」を受けることになったが、図書館法は国の補助を受ける場合、「館長に司書の資格がなければならない」と定めている。そこで係長に白羽の矢が立った。
 「残った社会教育担当職員は四人。係長が抜けるのは痛いが、やむを得ない。職員総出で乗り切りました」と上司の課長は言う。
 係長は十月、司書資格を取った。だが三カ月後、県の知らせにがく然とする。国の歳出削減の一環で、あてにしていた補助制度が九七年度から新規分は廃止になったのだ。「いろいろ苦労したのに……。そもそも国が地方を縛ること自体がおかしい」。計画の見直しを迫られた町の幹部はため息をついた。


(中略)

 自治体にそっぽを向かれている点では、図書館建設の補助金も同じだ。毎年、全国で七十から八十の公立図書館ができるが、補助金を使うのは十館前後に減っている。大半は「地域総合整備事業債」(地総債)に向かう。
 地総債は、最大で総事業費の九〇%分の発行が認められ、元利償還金の三〇―五五%が交付税算定の基礎に組み込まれるからだ。日本図書館協会などの反対を押し切って文部省が補助制度の廃止を決めたのは、その実態を直視したためだ。
 滋賀県近江八幡市に今春完成した市立図書館は、特産の瓦(かわら)を生かした外観が自慢の一つ。「文部省の補助金は金額が少なく、館長資格以外に部屋の面積まで細かな規定がある。そのため思い切った建物にできず、どの町も似た図書館になってしまう。その点、地総債は規制が少なくて使い勝手がいいので、地域の特色が出せる」と担当者は言う。
 東京まで通って司書資格を取った係長の町の図書館も地総債を使い、六月に着工する。町民の意見を入れて瓦を乗せた白壁の建物だ。国同様、館長の司書資格を定めた県の補助制度も使うため、夏の経験が無駄だったとは言えないが、「文部省の補助金を使っていれば、つまらない図書館になっていたかもしれない」という考えが頭をよぎるという。
 少しずつ崩れつつある「国の縛り」。それは一面では、地方が自由に使える財源の確保を求める動きでもある。

いったい,「朝日新聞」という媒体に,公共図書館直営護持派はこの10数年,どんな幻想をいだいていたんでしょうね(sigh).学習能力がないのは諦めているとはいえ,記憶力も期待できないとなると,これは連中が支えている(と自負している)「図書館」という機能にも疑義を抱かれかねない危機的な状況なのかもしれません.

2009/06/11

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73@エミール・ギレリス&カール・ベーム/チェコ・フィル(オルフェオ:C 608 032 B)

 1971年8月8日,ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音.
 この録音より少し前に,ギレリスはセルと組んでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をEMIに録音しているのだが,これは録音が悪すぎてギレリスとセルの素晴らしい演奏を台無しにしてしまっている.同じくギレリスとセルによる,ザルツブルク音楽祭での3番のライヴ(オルフェオ)が素晴らしいだけに,録音の拙さがかえすがえすも残念.
 こちらの5番はそれなりに録音もよく,ギレリスの出るところは出る,硬軟うまく取り混ぜたピアノを,ベームとチェコ・フィルという珍しい組み合わせのサポートが,セルの鋭さの代わりに,仕立てのいい柄の大きな音楽を聴かせてくれる.

2009/06/10

ヤナーチェク/シンフォニエッタ

ヤナーチェク/シンフォニエッタ@ジョージ・セル/クリーヴランド管絃楽団(CBSソニー:CSCR 8211)

 1965年10月15日の録音.
 このCDは,ソニークラシカルがまだCBSソニーの名乗りを捨てていない,消費税が3%だった頃に入手したもの.確か1990年だったと思う.カップリングがバルトークの「管絃楽のための協奏曲」なのは,現行の国内盤と同じ.

 セルの演奏は速めのテンポで,あまりタメやシナを作らない,楷書で書かれた書のようの印象を受けるものが多い.ところがここでは若干遅めのテンポで,しかもあちこちでテンポを細かく動かし,じっくりとしかし熱く共感を語るが如く音楽を進めているのが珍しい.そしてセルらしい精緻なフレージングとアンサンブルで,見事な音の構築を聴かせる.
 惜しむらくは楷書よろしく,精密すぎるほど精密なセルのいつものフレージングが,ヤナーチェクの破天荒な音楽が持つ魅力を減じてしまっているところ.整理整頓が行き届いたアンサンブルがセルの持ち味でありこそすれ,破天荒を破天荒として原石のまま放り出すのはセルの任ではないが.

2009/06/09

ショパン/夜想曲第1番

ショパン/夜想曲変ロ短調作品9の1(第1番)@レオポルド・ゴドフスキー(スタインウェイ:456 805-2)

 1928年6月の録音.
 ゴドフスキー(1870-1938)は「ピアニストの中のピアニスト」と呼ばれたという,戦前の大ピアニスト.のはずなのだが,残された録音はあまりいいのがないという話ではある.この夜想曲は粘るところもそれほどなく,速いテンポで淡々とあっさり弾かれていて(例えばブライロフスキーの同じ曲の録音は,伸びたり縮んだり,のたうつようなロマンティシズムに溢れている),特にリズムがひっかかるでもなく,音楽が自分で語りたいことを語るぞ,といった趣き.

図書館経営論の教材として使うによく

 朝日新聞の記事が【光る本棚・コンシェルジュ…図書館を変える民間委託】【万引き対策に電子タグ構想】と連投された(^^;)おかげで影が薄くなってしまいましたが,数日前にほんの少し,図書館業界で話題になったこちらの包括外部監査報告書.

岡山市:外部監査
http://www.city.okayama.okayama.jp/soumu/gyoukaku/gaibukansa/index.html

平成20年度報告書 第8章(図書館について)
http://www.city.okayama.okayama.jp/soumu/gyoukaku/gaibukansa/pdf/H20%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E7%94%A8%E5%88%86%E5%89%B2%E3%80%81%E5%9C%A7%E7%B8%AE%E7%89%88/kansa20_06.pdf

ひと通り読んでみましたが,僕にはすこぶる面白い内容の報告書でしたね(^^;).一言で感想を述べればエントリーのタイトルの通り「図書館経営論の教材として使うによく」というところです.皮肉ではなく,頭のいい人がそれなりに公共図書館について参考文献を繙いた上で,図書館から提出された資料を読み解いてみたら「これがここも当てはまるじゃん」「こちらもこの文献の分析がっ!」と,自分の勉強の成果に驚いて突っ走った結果がこれ,という印象を受けます.
 こーゆう経験,ありませんか? 未知の分野について勉強したあとで,その分野を改めて見聞したとき「これはこんなことだったのか!」「これはこーゆう意味だったのか!?」と,それこそ「目からウロコ」状態になったのがウレシクて(^^;),という.で,ついつい無意識のうちに,そこかしこにトラップを仕掛けまくって楽しんじゃう,という知識を得ることが楽しくなりだした頃合にありがちな経験.この監査を担当した方が,それと似たような感覚だったんじゃないかなあ,とこの報告書を読みましたことですよ.

 細かくツッコミ入れると時間がいくらあっても足りないので,なるほどなあ,と思ったところをひとつふたつ.

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2009/06/08

ショパン/英雄ポロネーズ

ショパン/ポロネーズ変イ長調作品53(第6番)@イグナーツ・ヤン・パデレフスキー(BMG:BVCC-5200)

 1937年1月30日の録音.
 パデレフスキー(1860-1941)最晩年の録音.正直,復刻された音はだんごでテクニックも怪しくなっているが(明らかに外した箇所や,どう聴いても弾きやすく弾き崩したとしか聴こえない箇所も)(^^;),それでも往年の轟音と途方もないスケールは健在のようで,地鳴りのようなアルペジオや轟くフォルテがそこかしこに埋め込まれていて,なかなか楽しい.最近の,清潔で端正な表情を身上とするピアニストからは聴くことの出来ない「味」である.

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