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2009年3月22日 - 2009年3月28日の記事

2009/03/28

ベルヴァルド/サンフォニー・サンギュリエール

ベルヴァルド/サンフォニー・サンギュリエール(交響曲第3番)@エサ・ペッカ・サロネン/スウェーデン放送交響楽団(ムジカ・スヴェシエ:MSCD531)

 1990年3月13日の録音.
 フランツ・ベルヴァルド(1796-1868)はスウェーデンの音楽家として世に立ちたかったのに,その音楽は当時の水準ではあまりに独創的過ぎてスウェーデンでは最晩年まで理解されず,身過ぎ世過ぎとしてベルリンで始めた整形外科が却って当たってしまうという,いささか気の毒な生涯を送ったひと.この3楽章からなる「サンフォニー・サンギュリエール(風変わりな交響曲)」も1845年には書き上げられパリで初演されるはずが,1848年の2月革命のあおりをくらってその機会を失い,結局初演は1905年だったという.その後,この曲は指揮者のイゴール・マルケヴィチが気に入って自らの演奏会によくかけたこともあり,次第に知られるようになったようである.なお,マルケヴィチの残した録音(DG)は,さすがにこの指揮者らしいとんがった(^^;)演奏.

 で,こちらサロネンの録音は,なかなか軽快なリズムでよどむことなく進んでいく好演に仕上がっている.清涼なロマンティシズム,というところか.

2009/03/27

案の定

図書館退屈男: JLA「専門職員認定制度」の門はジブラルタルより狭い
http://toshokan.weblogs.jp/blog/2009/03/jla-ed58.html

 ↑こちらを読んで,さすがに堪忍袋の緒が切れた.
 僕は日本図書館協会専門職員認定制度特別検討チームに対して,去年の12月11日に質問のメールを送り,お返事をいただけなかったため,さらに12月25日に検討チームと日図協のinfo宛てに再度メールを出したのですが,返答がなく,結局時間切れで「専門職員認定制度」に申し込まなかったのですね.そうしたら案の定(-_-;).何と言う事だ.

 昨年の質問メール(これは実は再質問で,最初の質問は公共図書館勤務以外の図書館業務が「図書館類似業務」にされていたことついて)を,僕のプライヴァシーに関わる箇所のみを改変した上で,以下に貼り付けて起きます.


G.C.W.氏(仮名)です.お忙しい中,お返事をいただきありがとうございました.変更されたことは確認いたしました.

その上で,再度質問させていただきます.

幾ら考えても,よくわからないのですが,「日本図書館協会専門職員認定制度」というものは,公共図書館に勤務する正規職員以外については,どの程度考慮に入っている制度になるのですか?

周囲の大学図書館員や公共図書館員にも訊ねてみたのですが,

・図書館勤務歴
・「公立図書館」以外の図書館及び他の類縁機関等における業務

という区別について,

「日図協が公共図書館とそれ以外の館種を区別する理由がわからない」
「(公共・大学・専門等を含む)〈図書館〉業務と〈文庫活動〉〈お話ボランティア〉のようなものを分けるのならわかるけど」

という意味の声が圧倒的なのですよ.

> 三村敦美:日本図書館協会中堅職員ステップアップ研修と専門性確立の方向性,図書館雑誌,100(2), pp84-87

上記文献に読みとれるような意識が前提になっているのだろうとは想像出来ますが,もしそうだとしたら,そもそもの前提が間違っていると愚考します.そもそも,公共図書館に勤務する司書でも,大学図書館に勤務する司書でも,等しく日本図書館協会は個人会費9000円を徴収してますよね?

公共図書館以外の図書館に勤務する司書にも適用される制度だとするならば,このような区別が行われることには,等しく会費を払っている身としては承服いたしかねます.この認定制度が公共図書館に勤務する司書以外を射程の外に置いているのであれば日図協は「日本〈図書館〉協会」の看板を下ろし,個人会員,団体会員から公共図書館以外の館種を外すべきでしょう.

上記文献に見られるような公共図書館を偏重する意識から脱却し,ステップアップ研修を「児童図書館員養成講座」の実施,という方向ではなくステップアップ研修の他館種への拡充,こそが喫緊の課題だと思われますが如何ですか? 何よりもまず,どの館種に属する個人会員も等しく会費を払っている,という事実から出発していただきたい.

万が一にも日図協が他館種に勤務する職員に対してステップアップ研修を実施するだけの体力が無いのであれば(個人会員に9000円払わせておいて,「体力が無い」という言い訳は苦しいと思いますけどね),他の協会(専門図書館協議会や私立大学図書館協会など)が実施している研修を後援するなり,ステップアップ研修と同等の評価を与えるなり,方法は幾らでもあるはずです.

この件は,各館種の融和を掲げておられた竹内前理事長体制から,塩見現理事長体制になって栗原元理事長時代への揺り戻しが始まった,格好の事例であると一部で受け取られていることを各位にはご承知おきいただきますよう.

長々と書いてきましたが,とにもかくにも,まずは公共図書館勤務者と他の館種の勤務者を峻別しなければならない事情なり理由なりをご教示ください.それがわからないと始まりません.よろしくお願いします.

なお,メールでのお返事は,このメールの発信元である [メアド削除]にお願いします.これは日図協の個人会員として書いているメールであり,仕事で書いているメールではございませんので,図書館で業務に使用しているアドレスにご回答を送られませんように.

これで,日図協を辞める大義名分が出来たというものです.大学図書館に勤務している方で日図協に加入している方は,一日も早く辞めたほうがいいでしょう.斯様な状況では,年会費をドブに捨てているようなものですから.

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調作品47@クルト・ザンデルリング/ベルリン交響楽団(ベルリン・クラシックス:BC2063-2)

 1982年1月19日から22日の録音.
 LPを持っているけど(ET-5168),まずはアナログ最晩期の優秀録音であった.ジャケットも当時のドイツ・シャルプラッテンらしい美しいもので,レコードジャケット用の簡易な額縁を手に入れて飾っていたものだ.
 演奏はもちろん,悪いわけがない(^^;).ザンデルリングのショスタコーヴィチ録音について語らないショスタコーヴィチ評論は昔から信用して無いが,この演奏で問題になるフィナーレの楽譜の指定を無視した解釈が,指揮者曰く,作曲者からのサジェスチョンに基づく以上は,取るべきところがあるのだろう.

2009/03/26

ベートーヴェン/交響曲第6番

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」@ペーター・マーク/パドヴァ・エ・デル・ヴェネト管絃楽団(アーツ:47247-2)

 1995年2月5日と6日の録音.
 マーク(1919-2001)はスイスの指揮者.玄人好みの堅実な芸風を身上とし,モーツァルトとメンデルスゾーンの演奏で高く評価され,晩年にいたって(チェリビダッケやヴァントほど爆発的では無いが)地味ながらも録音を量産した.このCDもその1枚で,カリスマには欠けるものの,無理のないかっちりした造型で,こちらが年齢を重ねるにしたがって味わいが深くなるような演奏に仕上がっている.

2009/03/25

リヒャルト・シュトラウス/ツァラトゥストラはかく語りき

リヒャルト・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30@セルゲイ・クーセヴィツキー/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-7079/7080)

 1935年1月22日の録音.
 数あるクーセヴィツキー(1874-1951)の録音の中で,柴田南雄が「あれはじつに良かった」(『私のレコード談話室』朝日新聞社)と評した名演奏である.実際,今聴いても実によい(^^;).少々ぶっきらぼうだが嫌味のないテンポ,軽妙なポルタメント,他の音楽でやったらアクが強すぎるのかもしれないがシュトラウスなら許容範囲になる表情付け,みな「ツァラトゥストラ」に誂えたかのようにハマっていく.見事なものである.

2009/03/24

策士だ(>_<)

 何はともあれ,勝ったからいいですけど.

侍ジャパンWBC連覇、延長の死闘制す…韓国に5-3 : WBC : スポーツ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/2009/news/20090324-OYT1T00326.htm

 野球について,腹が立ったのは久し振り(^^;).9回裏,何故あの場面でダルビッシュだったのか,どうしても解せないのである.如何に藤川が不調だったとはいえ,馬原もいるはずなのに敢えてダルビッシュをつぎ込んで,危うくサヨナラ負けのピンチを招いたのだから,結果的に延長戦を制したからオーライ,ということにはならないのではいか.藤川が故障で投げられなかったというのであれば理解できなくも無いが,万が一,あの場面でサヨナラ負けしていたらダルビッシュと藤川と,日本を代表するふたりの投手の今季を潰しかねなかったわけで,これは原辰徳もなかなかの策士だわいと(-_-;).

 これで今年のセリーグ,ドラゴンズが優勝したら笑ってやる.

予定された結論

 さて,幾つか書かなければならないネタを抱え込んでいるのですが,どうもこのところ「図書館」のことを書く気が起きない.正確に言えば,「図書館」ネタでblogを書く気が起こらない(^^;).ネタはあるのですから,真っ白に燃え尽きたはずもなく,時々陥るスランプ(!?)だとは思うのですが.実のところ,いただいているメールなどのお返事も滞ってますゴメンなさいm(_ _)m
 まあ,ボチボチやっていきます.

 というわけで,取り敢えず今日は「図書館雑誌」2009年3月号(103巻3号)の特集「検証:指定管理者制度」について.この特集は何だか,最初から予定されている結論があり,そこへすべての流れが落とし込まれるように,なかなか巧妙にしつらえてある,という感じがします.で,その結論がどう読んでも「指定管理者制度は悪の制度である」というステレオタイプにしか思えず,それを先だっては「あの特集はひどかった」と形容したのですね.

 なかなか巧妙だというのは,この特集のキモとなるイデオロギーを構築する論文を,公共図書館プロパーではなく教育法学と教育行政学を専門としている研究者にゆだねたことにも現れています(「公立図書館の多面性と指定管理者制度」).図書館業界に外側からの目を,というのは僕も常々提唱しているところですが,今回はまた,予定された結論に相応しい論者を充てるることが出来たようです.このイデオロギー論文を最初に読んだとき,てっきり日本図書館研究会読書調査研究グループか,それに近い業界関係者が書いたものだと勘違いしたほど,用語の使い方や予定された結論への落とし込み方がそっくりです.それは業界人のお眼鏡には適うことでしょうが,さてこのイデオローグが指摘していることを,これまでの公務員を中心に廻ってきた公共図書館業界が達成していたのかどうか,という肝心要の部分が(この特集に限らず指定管理者制度を巡る業界論壇では)プロパーによって全く検証されていない/不問に付されているのは,外側の目を以ってしても如何ともし難いところですね.ヴィジョンもミッションも,それが過去にあったかどうかも検証されていないのに「図書館業務の継続性確保」(p150)などと謳われても,そもそも継続すべき思想/業務は何なのですか? と突っ込みたくなります.

 それにしても何故,この号の中程に置かれている日本図書館協会の見解「公立図書館の指定管理者制度について」を特集の冒頭に置かなかったんですかね.これがあっての今回の特集であるはずで,その逆ではありえないはずですから.「九仞の功を一簣に虧く」というものでしょう.

マーラー/交響曲第6番

マーラー/交響曲第6番イ短調@エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-37325)

 1965年4月20日と21日の録音.
 ラインスドルフ(1912-1993)は名だたるオーケストラ・ビルダーであり,堅実な職人芸を身上とした指揮者.マーラーとはあまり相性がよくないような感じのする芸風だが,なかなかどうして,それなりに懐の深い演奏を繰り広げている.少なくともジョージ・セルが残したせせこましい6番(ソニー)に比べれば闊達な演奏である.惜しいかな八方破れのスケール感に欠けるのが,ラインスドルフの残念なところ.

2009/03/23

チャイコフスキー/交響曲第6番

チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」@西本智実/ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム”(キング:KICC374)

 2002年1月4日-10日の録音.
 骨太の,ざっくり編んだセーターのような手触りの演奏.こーゆう「振れる」指揮者には,最近なかなかお目にかかれない.

 そう言えばつい最近,何かの雑誌(何だったっけ?)の表紙を見たら西本智実だった.いつの間にやらお茶の間に浸透していたのね.

2009/03/22

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@ヴィレム・メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(テレフンケン/ナクソス:8.110158)

 1938年11月30日の録音.
 録音年から押して知るべし,で音色の色艶などは想像するのが難しいものの,それでもそこかしこに聴こえるポルタメントがメンゲルベルクの個性を刻印しているな(^^;).おなじみのテンポの緩急も,メンゲルベルクに鍛えられているオケは一糸乱れずピタッと寄せる.見事なものである.
 こーゆう,自らが理想とするオケのドライヴを,練習でオケに染み込ませることで芸風を誇示するタイプの指揮者は,ムラヴィンスキーあたりまでかな.現在は,そもそもこのあり方が成立しないんだから仕方がない.


 ・・・・・・都合によりメンデルスゾーン30枚組は中断します.

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