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ココログ


ほし2

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2009年12月の記事

2009/12/28

ショスタコーヴィチ/ジャズ組曲第2番

ショスタコーヴィチ/ジャズ組曲第2番(プロムナード・オーケストラのための)@リッカルド・シャイー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(ロンドン:POCL-5255)

 1990年2月12日の録音.
 曲名に「ジャズ」と銘打たれて入るが,1938年の作曲にしてはグレン・ミラーはおろかダリウス・ミヨーの「世界の創造」(1923年作曲)ほどのジャズの香りもないという(^^;).むしろショスタコーヴィチが初期に書いたバレエ音楽や劇伴に同じく洒落た雰囲気が濃厚な音楽に仕上がっている.モダニズムと皮肉っぽい部分が抑えられている分,ウィンナ・ワルツやカバレフスキーの「道化師」に限りなく近い響きではあるが.
 こーゆう作品を振らせたときのシャイーは,なかなか上手い.聴かせ上手,と言うべきか(^^;).

2009/12/27

マーラー/交響曲第10番

マーラー/交響曲第10番嬰ヘ長調@ジェームス・レヴァイン/フィラデルフィア管絃楽団(BMG:BVCC-38139/38140)

 1978年4月3日(第1楽章)と1980年1月9日,12日(その他の楽章)の録音.
 第1楽章はアナログ録音,他の楽章はデジタル録音だが,それほど差があるようには聴こえない.第1楽章は当初単独で録音され,第5番のLPの第4面として発売されていたと記憶するが,そのとき既に国際マーラー協会版ではなくクック版で録音していたのが面白い.

 何故か年末になるとこの曲が聴きたくなるので,取り敢えず年賀状作成の合間をぬってCDをかける.クック版の全曲も気がつけば何枚も録音が出ていて,何ともありがたいことである.レヴァインの録音は,クック版が世に出たばかりの頃のものであるが,既に安定した音楽としてレヴァインが取り組んでいるのがさすがであろうか.もっとも今なら,もっといい演奏を聴かせてくれそうな気もするのだが,どうなんだろう?

「図書館原理主義」について苦情が行ったと言うので

久々に論争の悪寒、じゃなかた予感(*´д`)ノ「図書館原理主義」という言葉について - 書物蔵
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20091225/p1

はいはい,「図書館原理主義」造語の言い出しっぺを自称するワタシが来ましたよ.10年以上前に,某所で「図書館原理主義」について「まるしー」をいただいたことがある(^^;)ので,恐らく間違いはないと思います.

大方,造語主が僕である言葉を浴びせられたのが嫌なんでしょうが,何で造語者当人のところに来ないで,よそのひとに迷惑をかけるんだか.文句があるなら僕のところへおいでませ,このエントリーのコメント欄へどうぞ,と苦情を寄せたひとに言ってみますが,どうせ来ないでしょう.

しかし,「他人を嘲笑するため」って,ご自身はよほどの聖人君子なんですか? この暮れの押し迫ったときに「言葉狩り」ができるほどの.

2009/12/25

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/真夜中のミサ

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/真夜中のミサ@ウィリアム・クリスティ/レザール・フロリサン(エラート:WPC-12008)

 2000年12月21日,22日の録音.
 先日の「テ・デウム」に比べても地味で敬虔な雰囲気を漂わせる,クリスマスの真夜中に演奏するために作曲されたミサ曲.当時一般に歌われていた11曲のノエルから旋律がとられているという,ユニークな音楽である.
 今日は,ちょっと落ち着いて来し方を思い返します.

2009/12/24

J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ

J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオBWV248@ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ(アルヒーフ:469 769-2)

 1987年1月の録音.
 イヴの晩くらいは,難しいこと抜きでこの素晴らしい演奏を心から楽しみましょう(^^;).みなさんも,良い夢を!

2009/12/23

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/テ・デウム

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/テ・デウムH.146@マルク・ミンコフスキ/レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル(アルヒーフ:UCCA-3123)

 1997年3月の録音.
 ユーロヴィジョンのテーマになっている壮麗な前奏曲から始まる,華麗で雄大なスケールの作品である.シャルパンティエが楽長を務めていたサン・ルイ教会のために作曲されたと考えられている.ティンパニとトランペットが効果的に用いられ,いやでも壮麗さを演出している.
 演奏も十二分に,作品の美点を引き出しているように聴こえる.

2009/12/21

ハイドン/ネルソン・ミサ

ハイドン/「不安な時代のミサ」(ネルソン・ミサ)ニ短調Hob.XXII: 11@レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル(ソニー:88697480452)

 1976年12月20日の録音.
 エステルハージ家のニコラウス2世妃のために作曲された6曲のミサ曲のひとつ.「不安な時代のミサ Missa in Angustiis」とはハイドン自身の命名にかかるようだが,この作品が作曲された1798年はかのナポレオンがヨーロッパを引っかき回していた,その只中である.ネルソン提督率いるイギリス海軍がエジプトでフランス海軍を壊滅させた報を聞いたハイドンが喜んで,このミサの「ベネディクトゥス」にファンファーレを書き込んだ,という逸話があって,この曲は「ネルソン・ミサ」とも呼ばれることになる.確かに,あちらこちらに不安そうな短調のパッセージを聴くことができるミサ曲である.
 ドラマティックな表情はバーンスタインが得意とするところであるが,このミサ曲でもスケール大きく,ハイドンの音楽をよく再現している.DGに移って以後,ハイドンの録音はなかったようだがバーンスタインのハイドンは相性がいいのか,優れた演奏を聴かせる録音が多い.

2009/12/20

マーラー/交響曲第1番

マーラー/交響曲第1番ニ長調@若杉弘/シュターツカペレ・ドレスデン(ソニー:SICC 1197/1199)

 1986年8月24日-29日の録音.
 先日惜しまれつつ逝去した指揮者若杉弘(1935-2009)の貴重な遺産である.発売当時,これからあとが続くのかと思って全集を待とう,と買わずにいたら,結局これ1枚で若杉とドレスデンのマーラーは終わってしまい,結局は手に入れそこねたのであった(>_<).その後何度か,CD化された記憶はあるものの,1番は東京都響との録音(フォンテック,ただしハンブルク稿)を持っているからいいや,となっていたものを,ようやく追悼盤という形で入手したところ.
 この録音,当時の都響には大変申し訳ないところであるが,オケの質があまりにも違いすぎて,比較の対象にできない(^^;).このレベルのオケでマーラー全集を残せなかったのは,若杉の評価にとっても痛恨事である.何もかもが違いすぎる.

2009/12/17

ヘンデル/メサイア

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」@カール・リヒター/ロンドン・フィル(DG:453 028-2)

 1972年11月の録音.
 古楽派勃興以前の代表的名盤だが,古楽派全盛の現在にあっても,その演奏が色褪せることはない.今回改めて聴き直して,演奏を貫く強烈な「意志の力」に敬服する.それは演奏をコントロールしようとする力ではなく,演奏を通じて表現しようとしているものの中に,はちきれんばかりに漲っている「意志の力」である.それが昨今どこかで聴かれた野放図な爆演にならずに,ある様式の中に収められてなお胎動しているのを聴くのは,稀有のことではあるまいか.

2009/12/16

フレスコバルディ/聖母のミサ

フレスコバルディ/聖母のミサ@クリストフ・エルケンス/カンティクム(ドイツ・ハルモニア・ムンディ:88697 281822 / 21)

 1994年の録音.
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1673)はバロック初期を飾る作曲家のひとり.ローマやフィレンツェでオルガニストとして活動する傍ら,多くの作品を残したが,現在では主に鍵盤楽器のための作品が知られているようである.
 「聖母のミサ」は1635年に出版された「音楽の花束(Fiori Musicale)」の第3巻に収録された壮麗なオルガンのための作品群.この録音では,フレスコバルディによるオルガン曲と無伴奏合唱によるミサを交互に演奏する形を取っているが,これは作曲当時のミサの作法に基づくものである由.

2009/12/13

J.S.バッハ/クリスマス・オラトリオ

J.S.バッハ/「クリスマス・オラトリオ」BWV248@ルネ・ヤーコプス/ベルリン古楽アカデミー(ハルモニア・ムンディ・フランス:HMX 2951630/2951631)

 1997年1月の録音.
 軽快で躍動感に溢れた冒頭からはじまって,祝祭気分に満たされた演奏.それでも,じっくり歌うところは落ち着いて歌いこんでいるところがよい.いにしえの指揮者の壮大なスケール感こそないが,お隣りの,それも飛び切り上手いバッハさんである(^^;).

2009/12/10

J.S.バッハ/マニフィカト変ホ長調

J.S.バッハ/マニフィカト変ホ長調BWV243a@サイモン・プレストン/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(オワゾリール:POCL-5219)

 1978年11月の録音.
 ライプツィヒのクリスマスにおける晩課のために作曲された,壮麗なマニフィカト.のちにバッハ自身がこの作品を別の機会に演奏するために改作し,クリスマスに相応しい4曲を削り調性もニ長調に変更したBWV243の方がよく知られた「バッハのマニフィカト」である.旧バッハ全集ではニ長調版の習作と看做されて出版から外されてしまったという変ホ長調版だが,新全集では復活し,作品自体もニ長調版とともに受容されているようで何より.

2009/12/09

ヘンデル/メサイア

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」@エドワード・ヒギンボトム(ナクソス:8.570131/570132)

 2006年1月3日から8日の録音.
 1751年版,というロンドンの捨子養育院で「メサイア」が演奏されるようになった際にヘンデルが手を入れた版に基づく録音で,女声のパートはボーイソプラノ(トレブル)とカウンターテナーが受け持つ(女性歌手は一切登場しない).合唱のパートにも不思議な透明感が感じられる,実に清潔な演奏である.ボーイソプラノ諸君の技術力の高さには脱帽.試しに「For unto us a child is born」を聴いてみるべし.

2009/12/08

やっぱりやろうよ「図書館員大賞」

 みなさまご存知の通り「本屋大賞」というものがありましてね.「全国書店員が選んだ いちばん売りたい本!」というのがキャッチフレーズ.それに対して2007年に【図書館大賞 - 一本足の蛸

本屋大賞があるのだから、図書館大賞というのもあっておかしくはないと思うのだが、今のところそういうのはないようだ。
誰か作りませんか?
という呼び掛けがあったんですね.そこで,とある団体に伝手のある方に「図書館大賞できませんか?」と密かに尋ねたことはあったんですよ.悪い返事じゃなかったような記憶はあるのですが,僕がグズグズしているうちに窓口になっていた方が故あって転職してしまい,その件はそれっきりにしてしまいました.


 で,先日の「スカート(仮題)」に関する覚書: 愚智提衡而立治之至也をいろいろ煮込んでいるうちに,そういえばと思い出して,やっぱりやろうよ「図書館大賞」と思ったところです.「スカート(仮題)」だけの主催ではナニですから,あの団体もしくはあの団体が主催してくれるとウレシイなあ,と思いつつ試案を出してみます.

 「図書館大賞」ではなく「図書館員大賞」にしたいのは,「図書館」という組織を離れて図書館員がどれだけ自立/自律できるかの試金石みたいなものです(^^;).求められる/試されるのは,巷の図書館員の知性と教養と情報感度.

 「本屋大賞」は文芸作品が取り上げられるので,「図書館員大賞」は敢えてそこを対象から外しましょう.さらに児童文学・絵本も外したい.得意な人がいるのは承知の上で,既存の図書館系団体があるものはそちらにお任せすりゃいいんです.そうなると,やはり哲学とか社会学とか経済学とか自然科学とかになるんですかね.
 キャッチフレーズは

「全国の図書館員が選んだ 今いちばん読んで欲しい本」(ただし文学を除く)

なんでしょうか(^^;)? その年に発行された書籍だけを対象にしたのではつまらないわけでして(だって図書館員だしー),やはり古今東西の膨大な書籍の中から,その年にふさわしい書籍を選び出す,という賞にしたいものです.15年前に発行され品切れになっていた書籍が「図書館員大賞」をもらって増刷されるとかね(^^;).もちろん投票には2000字の書評付きですよ.

 続くかも.

2009/12/07

マーラー/交響曲第7番

マーラー/交響曲第7番ホ短調@ジェームズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団(BMG:BVCC-38134/38135)

 1980年7月14日,15日の録音.
 録音進行当時から毀誉褒貶が激しかったレヴァインのマーラーだが,結局2,8番を残して中絶するが,後期の録音であるこの7番は,レヴァインのマーラーの中でも1,2を争う好演だろうと,今でも思う.この録音の以前と以後では,この作品に対する解釈の内実が変わっているんじゃないかと思わせるほど,この演奏には説得力が備わっている.この頃のシカゴ交響楽団がまた,実に練り上げられたアンサンブルで,レヴァインの豪快なドライヴに対し万全のサポートである.

2009/12/06

「スカート(仮題)」に関する覚書

『ず・ぼん』(15)を読んで『スカート(仮題)』創刊の機運を知る - 書物蔵
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20091130/p1

 呼ばれた機会に,陳腐だと笑われそう(^^;)ですが,テーマになりそうな言葉を挙げておきます.

1) 「よき」アウトソーシング・「よき」指定管理者像・「よき」図書館労働者像
2) MLA(博物館・図書館・文書館)連携の前にLLL(公共・大学・専門)連携はどうするの?
3) 「図書館が最先端の知識を紹介する」ことについて
4) Web Archivingの未来
5) 溶解する図書館目録 ~ メタデータ・アマゾン・NACSIS-CAT
6) 図書館司書教育の現在と未来 ~ 量産から多品種少量生産への転換
7) 図書館情報学の現状と展望,あるいは20代,30代は60代・70代の業績をどう見ているか
8) 日本図書館協会,日本図書館研究会,図書館問題研究会,日本図書館情報学会をそれぞれ分析する
9) 見えない図書館・見える図書館 ~ 図書館の「見える化」
10) 図書館史研究の過去・現在・未来 ~ マルクス主義の克服
11) 保存図書館研究 ~ 装丁を保存するために
12) Google Books
13) 「図書館」はいつ消滅するか,あるいはどこまで保つか
14) 日本の図書館は日本の著作権法の敵か,味方か
 思いつき,と言うほど思いつきでもないですが(^^;).6,7,8のように相互に連関している主題もあるし,8はそれぞれ団体をバラして扱っても構わないし.あまりIT関連がないのは,僕が得手ではないからで(^^;).

 10のうちひとつでも,モノになりそうなネタがあれば拾ってくださいまし.

2009/12/02

シューベルト/交響曲D944

シューベルト/交響曲ハ長調D944(第9番)@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1953年9月15日のライヴ録音.
 1951年のDG盤とよく似た演奏だが,ライヴの高揚感はさすがである.特に終楽章,ゆっくりなテンポではじまっておきながら,あっという間にアッチェレランドしてハイテンポにもっていき,あとはどこまでも疾走するそのドライヴ感たるや,他の指揮者で聴くことは難しいだろうなあ,という(^^;).展開部の冒頭でまた一度テンポを落とすが,再度ギアを入れなおして熱気に溢れた演奏を繰り広げる,これは生で一度聴きたかったな(sigh).

2009/12/01

ブラームス/交響曲第3番

ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1949年12月18日のライヴ録音.
 これまた,EMIから出ている録音でおなじみのモノ.評価も高いが,特に終楽章の爆走は一聴の価値がある.これほど第3番の終楽章で荒れ狂っている演奏は他に聴いたことが無い.そしてコーダ,まるで息絶えるかのように壮絶なまでに静かに終わる,この激しい落差が表現主義である.あまりの激しさに,そう何度も聴きたいとは思わないが,しかし一個の名演であろう.

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