ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 63359 2)
1957年10月と11月の録音.
バス独唱はヴァーグナー歌手として鳴らしたハンス・ホッター(1909-2003).遅いテンポでゆっくりとかみしめるように進行するが,決して弛緩することなく高い緊張感が貫かれている.オーケストレーションはいじってないようなので,例えば第2楽章では第2主題をホルンが吹かない(^^;).また,繰り返しが励行されていて,第2楽章主部Bの繰り返しも行われているが,いちいち説得力のある解釈である.圧巻はやはり終楽章.不撓不屈のテンポでがっちりと固められた頑固な造型が,やがて巨大な大伽藍になって眼の前にそびえ立つ.何度聴いても圧倒される.素晴らしい.
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