ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フェリックス・ヴァインガルトナー/ヴィーン・フィル(EMI:TOCE-8381)
1935年2月の録音.
バス独唱はリヒャルト・マイヤー.第二次世界大戦前にセッションで録音された第9の中では,随一の名演である.「ドラマティックな要素が皆無」とワルターに評価されていたヴァインガルトナーの指揮は,ここでは充分に動的でスケールの大きな演奏を展開している.スケールは大きいが,威圧的なところがないのがヴァインガルトナーの特質らしい.オーケストレーションのあちこちに手が入っているのは,自らベートーヴェンの演奏について注釈書を書いた,ヴァインガルトナーのアイディアが生かされているところである.
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