ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管絃楽団(TIM:203291-303)
1934年4月30日の録音.恐らくRCA原盤なのであろう.
バリトン独唱はオイゲン・レーヴェンタール.声楽はロンドンで録音されたヴァインガルトナーの古い方の録音同様,英語で歌われている.
ストコフスキーは,はるか後年デッカのフェイズ4に録音した極彩色の第9が知られているところ.それを知ってる耳でこちらを聴くと,とても同じ指揮者とは思えない(^^;).オーケストレーションに手を入れてはいるが,デッカ盤ほどではなく,絃を重ねる補強が目立つ程度で,少々せっかちだが,実に引き締まった,光彩陸離たる演奏である.後年の第9やチャイコフスキーの交響曲第5番などの印象が強烈なので,何やらトンデモ系指揮者のように思われているのかもしれないが,どっこいストコフスキーの壮年期は,誰よりも劇的で振幅の激しい解釈を身上とする指揮者だったのではあるまいか.
なお,この演奏,聴き進めると,終楽章の最後で驚くかもしれません(^^;).メンゲルベルクもびっくり(^^;).
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