ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@カール・シューリヒト/パリ音楽院管絃楽団(EMI:TOCE-3403)
1958年3月と5月の録音.
バス独唱はゴットロープ・フリック.シューリヒトがパリ音楽院を指揮して,アンドレ・クリュイタンスがベルリン・フィルを指揮してそれぞれベートーヴェン全集を録音したことについて,面白い記事をどこかで見たような気がしたのだが,気のせいだったか(^^;).まあそれはさておき,この録音は実に評価しづらいところがあって,シューリヒトの見通しのいいアンサンブルの手綱さばきと,生気漲るリズム感のよさがそこかしこに感じられるのはいいのだが.しかし,オケのアンサンブルがあちこちで綻んでいて,ときどきオケがどこを弾いているのかわからなくなっているんじゃないか,と思われる箇所があったり,オケの音色がキンキンしていて聴き辛かったりとか,いろいろとシューリヒトの名誉にならない箇所があるのが残念なところ.シューリヒトを以ってしても,この透明感は,ドイツのオケでは出せないのでしょうが.
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