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ココログ


ほし2

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2009年11月の記事

2009/11/29

どうでもいいが

数日前から,ココログはRSSを吐いていないのではないか? 恐らく11月25日頃からだ.訂正.どうやらTwitterFeedが不調でRSSを拾ってないようだ.FeedTweetがココログのRSS拾ってくれた.

バルトーク/ピアノ協奏曲第2番

バルトーク/ピアノ協奏曲第2番Sz.95@レイフ・オヴェ・アンスネス&ピエール・ブーレーズ/ベルリン・フィル(DG:00289 477 5330)

 2003年2月の録音.
 バルトークのピアノ協奏曲3曲を,それぞれピアニストとオケを替えて録音したという,風変わりな1枚.個人的に第2番が好きなので,まずはこれを聴いてみる.分離のいい録音で,昔のゲザ・アンダ&フリッチャイでは聴こえなかった音がいろいろ聴こえてくるのが面白い(^^;).指揮者ブーレーズの芸風に似合っている作品なので,もちろんオケは好調だが,ピアニストもブーレーズと互角に渡り合い,颯爽と飛ばしている.アンダ&フリッチャイでは熱気とともに聴かれたギクシャク感もこちらにはなく,もはやバルトークも「古典」化したということだろうか.

2009/11/28

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(アウディーテ:21.403)

 1948年10月24日,ベルリンはティタニア・パラストでのライヴ録音.
 LPの時代よりEMIから発売され絶賛されている録音である(僕も1枚持ってる).アウディーテのものはベルリンRIAS協会のオリジナル・マスターを使用した復刻との由.フルトヴェングラーの,それもライヴ録音なのだから,音質をとやかく言う方が野暮かと思うが,ウルサイひとは聴き比べてとやかく言う(^^;).
 しかし,やはりヴィリーの演奏には,他の指揮者からは聴けない凄味がある.第1楽章の振幅の激しさは言うに及ばず.終楽章の寂寥感も他の追随を許さないし,激しい表情にパッと切り替わるところがまた,呼吸しているかのようにブラームスの音楽が生きている.

「事業仕分け」雑感

 今回行われた「事業仕分け」の結果から見えてきたものの一端は,この「事業仕分け」のバックボーンである「小泉構造改革」以来の新自由主義における,知識あるいは教養に対する侮蔑的な眼差しです.これは反知性主義,と評して差し支えないと考えるのですが,「事業仕分け」における高等教育の切捨てと義務教育の優遇は,思考が停止している馬鹿な新聞が書いている「日教組の影響」などという生易しいものではないですね(^^;).高等教育や先端技術開発への「事業仕分け」の結果からは,国民に期待されているのは「知識と教養とリテラシー」ではなく,「国家に従順な思考ができる単純労働者」という,新自由主義者の志向が見て取れませんか? それは本来,民主党政権下で思考停止に陥っている某紙(^^;)が,自民党政権下で推し進めていた方向と合致するはずなのですが.

 それはさておき,この反知性主義が如何にムラ社会の閉塞感に有効であるかは,世論調査で「74%が仕分けを「評価する」と回答」したという毎日新聞の報道からも明らかですが,要するに「小泉構造改革」における劇場型政治の別ヴァージョンを見せられているだけです.不思議なことに,もっとも被害を蒙る層がもっとも支持するという,ポピュリズムのパラドックスがここでも発動しているのではないかと.

 ところで,「事業仕分け」の成功で勢いづくであろう新自由主義者と,それにお墨付きを与えている財務省官僚による反知性主義の行き着く先は,ひょっとするとクメール・ルージュによるインテリゲンチャ抹殺であるかもしれません.さて,どうしたものだか.

2009/11/26

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フェリックス・ヴァインガルトナー/ヴィーン・フィル(EMI:TOCE-8381)

 1935年2月の録音.
 バス独唱はリヒャルト・マイヤー.第二次世界大戦前にセッションで録音された第9の中では,随一の名演である.「ドラマティックな要素が皆無」とワルターに評価されていたヴァインガルトナーの指揮は,ここでは充分に動的でスケールの大きな演奏を展開している.スケールは大きいが,威圧的なところがないのがヴァインガルトナーの特質らしい.オーケストレーションのあちこちに手が入っているのは,自らベートーヴェンの演奏について注釈書を書いた,ヴァインガルトナーのアイディアが生かされているところである.

2009/11/25

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125(フランツ・リストによるピアノ編曲版)@シプリアン・カツァリス(テルデック:WPCS-10383)

 1983年4月の録音.
 リストがピアノ独奏用に編曲したベートーヴェンを,さらにカツァリスが補筆したものを弾いている由.ピアノでこれを弾くのは結構きつかろうと思うのだが,カツァリスなかなか奮闘している.第3楽章の冒頭は一瞬,「悲愴ソナタ」の第2楽章を連想.さすがに終楽章は合唱も独唱もいないのでどうにもならないところはあるが,それなりのスケール感で聴かせてくれる.

2009/11/24

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(インターコード:5 44070 2)

 1994年9月の録音.
 バス独唱はアラン・タイタス.全編で63分弱という,結構身軽な第9(^^;).特に第3楽章は11分43秒と,古楽派の影響下にある.ギーレンらしいエッジの効いた演奏ではあるのだが,前半3楽章はともかく,さすがに終楽章はせせこましくなってしまい,他の指揮者の演奏に一歩も二歩もひけをとる結果に終わっているのが何とも.

2009/11/23

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(テスタメント:SBT 1177)

 1957年11月15日,ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音.
 バス独唱はハンス・ホッター.かの大プロデューサー,ウォルター・レッグがクレンペラーの第9のためにわざわざバイロイトの合唱指揮者ヴィルヘルム・ピッツを呼び寄せて鍛錬したフィルハーモニア合唱団のお披露目演奏会(正確には,その2日目)のライヴときどき観客の咳払いが入ることはあるが,オケに事故はほとんどなく,ライヴとは思えないアンサンブルの完成度である上に,ライヴならではの白熱した雰囲気がたっぷり詰まっている,稀代の名演奏である.この第9に感動できない輩は,お願いだから音楽について語るのは止めて欲しい,と筆が滑りそうになる(^^;).実際滑らせているわけだが,それだけの迫力と確信に満ちている,素晴らしいベートーヴェンである.

2009/11/22

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@マイケル・ティルソン・トーマス/イギリス室内管絃楽団(ソニー:SICC-1205/1206)

 1983年-1984年の録音.
 バス独唱はグリン・ハウエル.MTTは当時40代前半のはずだが,これは随分落ち着いた,腰の座った演奏に聴こえる.MTTのベートーヴェンは全集の進行している当時,それほど評価されておらず,レコード屋で「田園」の素敵なジャケットを横目に,結局買いもせず聴きもしなかったのだが,その判断は誤りだったかもしれない(^^;).室内オケを起用しているため,昨今の古楽派による演奏よりもオケの音が分離よく聴こえる箇所さえあるという,シャープで透明な演奏である.

2009/11/21

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ピエール・モントゥ/ロンドン交響楽団(ウェストミンスター:289 471 216-2)

 1962年6月の録音.
 バス独唱はデイヴィッド・ウォード.中庸なテンポの,中庸な解釈による演奏であり,特に変わったことや人の目をひくようなことをしているわけではないのだが,聴き終わって非常な充足感を味わうことのできる,まず名演と言っていい録音だろう.

2009/11/20

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:463 093-2)

 1962年11月と12月の録音.
 バス独唱はヴァルター・ベリー.カラヤンがベルリン・フィルと組んで録音した最初のベートーヴェン全集から.直前までベートーヴェンの録音に取り組んでいたフェレンツ・フリッチャイが再起不能になった(1963年2月に死去)のを横目に,一気呵成に録音された全集である.演奏もフリッチャイの,遅めのテンポでじっくりアンサンブルを煮詰めていくのに対して,ほとんど真逆の,速いテンポでアンサンブルを極限まで締め上げていくカラヤン.それでも乱れぬベルリン・フィルのアンサンブルには脱帽である.
 さすがに第9では度を越したスピードへの傾斜は影を潜めるが,しかし流れるような旋律への傾斜は感じられる.そして,後年のカラヤンからは聴けない,熱に浮かされたような音楽への情熱が,この演奏には聴くことができるような気がしてならない.

2009/11/19

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ジュゼッペ・シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(DG:POCG-10056)

 1996年3月の録音.
 バス独唱はアラン・タイタス.シノーポリなのに,何も起こらない(^^;).ごくごく平凡な第9である.さすがの精神分析もベートーヴェン,こと第9では手も足も出なかったのか.ところどころ,手や足を出そうとしている表情付けはあるものの,第9の枠を踏み越えるようなものはない.胃が痛くなるような高い緊張があるわけでもなく,鬼面ひとを驚かすような深遠があるわけでもなく.つまらない.

2009/11/18

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-7905)

 1958年12月21日と22日の録音.
 バス独唱はジョルジョ・トッツィ.往年の名指揮者,と呼ばれる指揮者の中では恐らく,もっとも元気な演奏をする指揮者であろうミュンシュの,どこまでも輝かしく生気に満ち溢れた快演(^^;).第1楽章のクライマックスで打ち鳴らされるティンパニの豪快なことと言ったら,他の追随を許さない.

2009/11/17

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管絃楽団(TIM:203291-303)

 1934年4月30日の録音.恐らくRCA原盤なのであろう.
 バリトン独唱はオイゲン・レーヴェンタール.声楽はロンドンで録音されたヴァインガルトナーの古い方の録音同様,英語で歌われている.
 ストコフスキーは,はるか後年デッカのフェイズ4に録音した極彩色の第9が知られているところ.それを知ってる耳でこちらを聴くと,とても同じ指揮者とは思えない(^^;).オーケストレーションに手を入れてはいるが,デッカ盤ほどではなく,絃を重ねる補強が目立つ程度で,少々せっかちだが,実に引き締まった,光彩陸離たる演奏である.後年の第9やチャイコフスキーの交響曲第5番などの印象が強烈なので,何やらトンデモ系指揮者のように思われているのかもしれないが,どっこいストコフスキーの壮年期は,誰よりも劇的で振幅の激しい解釈を身上とする指揮者だったのではあるまいか.

 なお,この演奏,聴き進めると,終楽章の最後で驚くかもしれません(^^;).メンゲルベルクもびっくり(^^;).

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ヘルマン・シェルヘン/ヴィーン国立歌劇場管絃楽団(ウェストミンスター:MVCW-18026)

 1953年7月の録音.
 バス独唱はリヒャルト・シュタンデン.晩年のライヴでは狂気なんだか何なんだか,随分とアヴァンギャルドな(^^;)演奏を繰り広げているが,こちらでは至極真っ当.それも,そこかしこでアヤシゲな音を出している,ヴィーン・フィルの出がらしと思しきペラペラのオケと,どう聴いても三流以下の合唱団を何とか聴かせるアンサンブルに仕立て上げている.そんなオケを相手に,とにもかくにも練り上げて「大人の音楽」を組み上げている,その手腕は並大抵のものではないな.
 おそらく,シェルヘンは「そーゆうこと」が好きだったに違いないのだが(^^;).

2009/11/15

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@カール・シューリヒト/パリ音楽院管絃楽団(EMI:TOCE-3403)

 1958年3月と5月の録音.
 バス独唱はゴットロープ・フリック.シューリヒトがパリ音楽院を指揮して,アンドレ・クリュイタンスがベルリン・フィルを指揮してそれぞれベートーヴェン全集を録音したことについて,面白い記事をどこかで見たような気がしたのだが,気のせいだったか(^^;).まあそれはさておき,この録音は実に評価しづらいところがあって,シューリヒトの見通しのいいアンサンブルの手綱さばきと,生気漲るリズム感のよさがそこかしこに感じられるのはいいのだが.しかし,オケのアンサンブルがあちこちで綻んでいて,ときどきオケがどこを弾いているのかわからなくなっているんじゃないか,と思われる箇所があったり,オケの音色がキンキンしていて聴き辛かったりとか,いろいろとシューリヒトの名誉にならない箇所があるのが残念なところ.シューリヒトを以ってしても,この透明感は,ドイツのオケでは出せないのでしょうが.

2009/11/13

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン・フィル(DG:POCG-3073)

 1957年12月28日-1958年1月2日,4日,28日,29日の録音.
 バリトン独唱はディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ.フィッシャー・ディースカウが歌っている唯一のスタジオ・セッションである.他の独唱者もイルムガルト・ゼーフリート,モーリン・フォレスター,エルンスト・ヘフリガーという素晴らしいメンバー.フリッチャイの指揮は雄渾で誠実,派手な演出は無いが,音楽の隅々まで神経が行き届いている演奏.未だフルトヴェングラー時代の音色を残すベルリン・フィルも,練達のアンサンブルでフリッチャイの指揮に応えている.

2009/11/12

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ヨゼフ・カイルベルト/NHK交響楽団(NHK/キング:KICC3029)

 1965年12月25日,東京文化会館でのライヴ録音.
 バリトン独唱は早世した大橋国一(1931-1974).カイルベルトは「第9」のステレオ・セッションは残してなかったので,オケがN響とはいえ(^^;)貴重な録音である.この日はカイルベルトがN響の指揮台に立った最初の演奏会だったが,N響は善戦健闘,「下手なオケというものは存在しない.下手な指揮者がいるだけである」というトスカニーニの金言がまさに当てはまる演奏に仕上がっている.カイルベルトの,がっちりと骨太でありながら,しなやかで生気に溢れた指揮を偲ぶことができる.

2009/11/11

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ジョージ・セル/クリーヴランド管絃楽団(ソニー:SBK 46533)

 1961年8月21日・22日の録音.
 バリトン独唱はドナルド・ベル.これほど硬派な解釈も珍しい.そこかしこオーケストレーションに手が入っていて,実にマッチョで筋骨隆々逞しいベートーヴェンである(^^;).典型が第1楽章展開部のクライマックスで,ティンパニが延々と波状攻撃を仕掛ける中,金管が突進するという,凄まじい展開を聴かせる.終楽章の冒頭も金管吹きまくり.面白いのは終楽章のトルコ風行進曲が始まる直前のフェルマータで,合唱ばかりか全楽器がフォルティッシモで伸ばすところ.他にもあちこち金管で補強しすぎなんじゃあないかしら? と言いたくなるほど補強しているが,セルはストコフスキーのようにマジックを仕掛けようとしているのではなく,背骨をよりたくましく聴かせたい故の補強なので,演奏自体は清潔で無駄なく引き締まったものである.

2009/11/10

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@オスカー・フリート/ベルリン国立歌劇場管絃楽団(パール:GEMM CD 9372)

 1928年の録音.ポリドール原盤.
 マーラー好きにはおなじみのオスカー・フリート(1871-1941)による「第9」である.バス独唱はヴィルヘルム・グートマン,合唱は戦前人気のあったブルーノ・キッテル合唱団.
 実にすいすいと流れる演奏で,アンサンブルの乱れなどおかまいなしに,どんどん前へ進む(^^;).なるほどあらえびすが「多少イージー」と評したことはあるな.そつなくまとめるどころか,あちこちに「そつ」がある演奏だが,それでも巧くまとめあげているように聴こえるところが,フリートのフリートたるところか.

2009/11/09

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@エーリヒ・クライバー/ヴィーン・フィル(デッカ:425 955-2)

 1952年6月の録音.
 バス独唱はルートヴィヒ・ヴェーバー.威風堂々と見せかけて,実は小技が効いている(^^;)演奏のような気がする.終楽章の冒頭以外では,オーケストレーションもあまり手を入れてないようだし.
 前3楽章は素晴らしい演奏なのだが,終楽章が少々せせこましく,スケール感が足りないのが,とにもかくにも惜しい.それこそ押し出し満点でやればよかったのに,考えすぎたのか,あちこちテンポやバランスを動かしすぎて,いたづらにスケールが小さくなってしまったのが何とも残念.

2009/11/08

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@カール・ベーム/ヴィーン・フィル(DG:POCG-2693)

 1980年11月の録音.
 バス独唱はヴァルター・ベリー.発売当時,「ベーム最後の録音」ということで売り出されたのだが(このCDのジャケット写真ではない,別の写真がジャケットを飾っていたが,何とも好々爺な表情のベームが写っていたのが印象に残っている),残念ながらここにはベームの残骸しか聴けないのが悲しい.テンポもアンサンブルも弛緩していて,往年のきびきびとしたベームの演奏からは程遠い.ベームの真髄を聴くなら,別の録音を探した方がいいだろう.

2009/11/07

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管絃楽団(アルテ・ノヴァ:BVCE-38013)

 1998年12月12日-14日の録音.ベーレンライター新原典版を使用.
 バス独唱はデトルフ・レート.だいたいアルテ・ノヴァに録音されたジンマンのベートーヴェンは,ピアノ協奏曲はまだしも,交響曲の録音はいささか勇み足なところがあって理解の外(^^;).ところがこの第9はそれもなく,軽快に脱・楽聖な演奏だなあ,と思っていると,こともあろうに第4楽章のキモのひとつ,最初のバス独唱でやってくれるのだから,ジンマンはあなどれない(>_<).偶像破壊もいいけど,そんなお手軽に「即興」などやってもいいものか,こともあろうにベートーヴェンで.

2009/11/05

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フィリップ・ヘレヴェッヘ/エリゼー宮管絃楽団(ハルモニア・ムンディ・フランス:HMC 901687)

 1998年10月の録音.
 バス独唱はディートリヒ・ヘンシェル.ベーレンライター社の新原典版による演奏で,第3楽章が12分26秒というのは,古楽派にはありがちなこと(^^;).とにかく明晰で,にごりのないアンサンブルはすがすがしい.歌詞が聞き取りやすいのも特徴かと.
 その代わり,明晰すぎる故に陰影,あるいは間が乏しいのは止むを得ないところだろう.ほとんど見得も切らないし,タメもないし,そのあたり好みの分かれるところかもしれない.

2009/11/04

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ長調作品125@イゴール・マルケヴィチ/ラムルー管絃楽団(フィリップス:PHCP-20411)

 1961年の録音.
 バス独唱はハインツ・レーフュス(Heinz Rehfuss).何でもマルケヴィチはこの録音を含むベートーヴェン全集を製作している最中にオケと決裂してしまい,この全集録音は途中で打ち切られてしまったとか.この演奏でも,テンポは中庸を保っているが音響はエッジが効いており,ビシッと打たれるアクセントが効果的.曖昧なところのない,引き締まったアンサンブルを聴かせる.ところどころマルケヴィチがオーケストレーションに手を入れているようで,一般的な解釈では聴くことの出来ない響きが聴けるのも興味ぶかい.

2009/11/03

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ギュンター・ヴァント/ケルン・ギュルツェニヒ管絃楽団(テスタメント:SBT1287)

 1955年10月10日の録音.モノラル末期の明瞭な音で,結構細かいリズムまで拾っている.
 バス独唱はルドルフ・ヴァッケ.ヴァントの40代前半の仕事だが,既に「ベートーヴェンは素晴らしい音楽だから斯様に演奏する」という確信がヴァントにはあったのか,毅然とした芯が通っている.颯爽とケレン味なく進行するザッハリヒな演奏である.しかし,音楽や聴き手を突き放したところはまるでない.第3楽章も美しく17分以上かけているが,地獄の釜の蓋を開けたような演奏ではない(^^;),天上や地獄の音楽ではなく,実に人間的な地上の演奏である.

2009/11/02

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@セルジュ・チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(EMI:TOCE-55045)

 1989年3月の録音.
 バス独唱はペーター・リカ(Peter Lika).テノールが妙に苦しいなあ,と思ったらジークフリート・イェルザレムでさもありなんと.チェリビダッケは1970年代のあるインタビューで「ベートーヴェンのエロイカや第9は終楽章が失敗作なので振らない」と豪語していたはずなのだが,何故かEMIから出たミュンヘン・フィルとのライヴ録音ではベートーヴェンの交響曲全曲が揃うという不思議(^^;).もちろん,チェリビダッケは周囲の雑音など気にも留めない,いつものチェリビダッケで,柔らかめのアクセントを利かせながらの,晩年の様式である遅いテンポ.第1楽章の停めの音が柔らかく「フッ」という感じで終わるのも,如何にもである.しかし,何もかもを包み込むような柔らかさを醸し出しながら,実はすべてを拒絶して独歩の世界を築いているのが,この指揮者の流儀か.

2009/11/01

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 63359 2)

 1957年10月と11月の録音.
 バス独唱はヴァーグナー歌手として鳴らしたハンス・ホッター(1909-2003).遅いテンポでゆっくりとかみしめるように進行するが,決して弛緩することなく高い緊張感が貫かれている.オーケストレーションはいじってないようなので,例えば第2楽章では第2主題をホルンが吹かない(^^;).また,繰り返しが励行されていて,第2楽章主部Bの繰り返しも行われているが,いちいち説得力のある解釈である.圧巻はやはり終楽章.不撓不屈のテンポでがっちりと固められた頑固な造型が,やがて巨大な大伽藍になって眼の前にそびえ立つ.何度聴いても圧倒される.素晴らしい.

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