ニールセン/交響曲第1番
ニールセン/交響曲第1番ト短調作品7@エサ・ペッカ・サロネン/スウェーデン放送交響楽団(ソニークラシカル:88697 58423 2)
1987年の録音.
6枚組,紙ジャケットのボックス仕様で出たCDだけど,ジャケットに使われているサロネンの写真が6枚とも,何とも美青年で(^^;),なるほど当初はこーゆう売りだったのねと感心する.ニールセンの交響曲という硬派な音楽を売るにはこうするしかなかった,というわけでもあるまいが.
第1番は初期の作品だが,なかなか個性的.既に音はニールセンの響きが横溢している.また,伝統的な4楽章制なのに何度聴いてもテンポ感が不思議な音楽で,第1楽章にしても第3楽章にしても速度指示が「アレグロ」とは思えないゆったりした音楽が聴こえてくるのは,まるでブルックナーのような.普通に急速調に聴こえるのは終楽章だけである.
サロネンの指揮は,取り立てて何がどうこう,と評するほどの目新しさは無いが,音楽へのあたたかな共感が感じられ,丁寧な音楽づくりが光る.
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