ブラームス/ピアノ協奏曲第2番
ブラームス/ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83@ヴィルヘルム・バックハウス&カール・シューリヒト/ヴィーン・フィル(ロンドン:POCL-3341)
1953年6月の録音.
ブラームスの残した2曲のピアノ協奏曲はどちらもつまらなくて,長いこと聴いていなかった.このCDもかれこれ10年はプレーヤーにかけていない.しばらく振りでプレーヤーにかけて(現在のプレーヤーで聴くのは初めてだ),CDが聴ける状態にあることをまずは喜ぶ(^^;).
そもそもこのCDは,シューリヒトがブラームスを振っているから購入したようなもの.冒頭のホルンの夢幻を誘う柔らかな響きからもう,最良のシューリヒトである.交響曲以上に柔と剛のバランスを上手く捌かなければならないこの作品において,素晴らしいバランスでオケをコントロールし,バックハウスをサポートしている.「獅子王」バックハウスがまた,柔な箇所でも十全の手さばきで音楽を奏でていく.細かいニュアンスが多少聴き取りにくいところはあるが,立派な演奏である.
しかし,何でこんなに長いの,この曲は(^^;).
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