チャイコフスキー/胡桃割り人形
チャイコフスキー/バレエ音楽「胡桃割り人形」作品71@ヴァレリー・ゲルギエフ/キーロフ管絃楽団(フィリップス:462 114-2)
1998年8月の録音.81分強をCD1枚に収めたお得盤.
クリスマスでもないのに「胡桃割り人形」なのは,たまたまバレエを見る機会があったから(^^;).ただその音楽は生オケではなくスピーカーから聴こえる録音で代用されていたため,音が悪くて高音部や木管が聴きづらく立ち往生したというorz そこで口直しも兼ねてこれを聴いているのだが,しかし「胡桃割り人形」にせよ「眠れぬ森の美女」にせよ,音楽だけではどうにもつまらないな.踊りを伴った視覚効果があっての音楽である(「眠れる森の美女」は特にそう.2枚組や3枚組のCDを聴きとおすのは骨だ).チャイコフスキー自身が編んだ組曲作品71aは,そこを作曲者自身が弁えていたのか,聴き応えのある曲を上手にピックアップし,並べ替えているのがさすがである.
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コメント
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実はワタクシ、組曲は聴きません。特に「眠り」は3枚組みがっつり聴きます。バレエ好きには、この曲のこの部分はソリストがどうして、群舞がこうして……という雰囲気が感じられるので、全曲盤でも全然骨じゃないんです。楽しいっす。
そういやこのゲルギーのCDは、10年以上前、G.C.W.氏にいただいたんでした。普段はもっともっと大味なゲルギーですが、これはテンポが早めなだけでさほど大味ではなく、けっこう好きな一枚です。
投稿: ふみお | 2009/10/27 23:00
>>ふみお さん
恐れ入りましたm(_ _)m
「眠り」音だけで全曲聴くのは,僕にはちょっと無理です.部下から借りたバレエのビデオを見て,ようやく全部を聴きとおして「あ,こーゆう作品だったんだ」とわかったくらいで(>_<).何度かバレエを見て,何が踊られているのかが想像できるようになればいいのでしょうが.
ところで,先日見た「胡桃割り」ですが,聴衆の大半が予備知識のない方々だったため,「ここで拍手!」なところでほとんど拍手が起きませんで.「眠り」のビデオを貸してくれた部下が頭抱えてました.「パドドゥが終わっても拍手ひとつ起きないんですからねえ.やっぱりバレエを観る,というのは特殊な文化なんでしょうか?」と嘆いていましたです.これはあらかじめ仕込んでおいたサクラを入れておくしかないだろうなあ,と思った次第.
投稿: G.C.W. | 2009/10/30 21:58
今数えたら「眠り」の全曲盤が7、「くるみ」が4、「白鳥」が3ありました。良い子は真似をしないように
バレエの拍手、ちょっと慣れちゃえばどうってことないし、分かってない人も拍手スル気はあるので、きっかけがあればけっこうついて来ると思います。分かってる人が誰もついてこないことも覚悟して拍手しちゃうしかないんじゃないでしょうか。
投稿: ふみお | 2009/10/30 22:56