シューベルト/交響曲第9番
シューベルト/交響曲ハ長調D944(第9番)@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(DG:447 439-2)
1951年11月と12月の録音.
LP(MG6007)からの付き合いだから,最初に聴いたのはかれこれ30年ほど前のことか.何しろ豪壮雄大,雄弁なシューベルトである.第1楽章の途中に出て来るトロンボーンのパッセージが実に印象的で(最後の音を楽譜に書いてある音符よりも伸ばして吹いている),そこから音楽がアッチェレランドして燃え上がっていく様が,何ともいえない高揚感を漂わせる.第2楽章は当時の指揮者には珍しく(?)17分余りもかけ,厳しい表情づけながらも情感たっぷりに盛り上げていく.説得力十分のスケルツォのあとに,快速で豪快に天翔る終楽章.月並みな感想だが「さすが!」と呻るしかない,稀代の名演である.
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