W.A.モーツァルト/ジュピター
W.A.モーツァルト/交響曲ハ長調K.551(第41番)@リヒャルト・シュトラウス/ベルリン国立歌劇場管絃楽団(DG:431 874-2)
1926年の録音.最初期の電気録音(マイクロフォン)である.
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は作曲家としてのみならず,指揮者としても一家を成しベルリンやヴィーンの歌劇場で活動している.残されている録音では,感情の動きを抑制した飾り気のない新古典主義風な,言いたいことは音楽が自分で語ってくれるよ,と言わんばかりの芸風である.何しろ,ある演奏会ではベートーヴェンの「第9」をきっかり45分で振り切ってしまったという逸話があるらしい.ただし,テンポのギアは割と頻繁に切り替えられており,「ジュピター」の第1楽章でも第2主題が出るとテンポが目に見えて落ちる.終楽章でもテンポの切り替えが無造作なくらい飾り気なく行われているのが,却って今の耳には可笑しく聴こえる(^^;).
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