ショパン/ピアノ協奏曲第1番
ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11@ラン・ラン&ズビン・メータ/ヴィーン・フィル(DG:477 7449)
2008年6月21日のライヴ録音.
ラン・ラン(1982-)は中国生まれのピアニストで,ゲイリー・グラフマンやダニエル・バレンボイムに師事した由.2008年の北京オリンピックの開会式でピアノを弾いていたのがラン・ランである,と紹介した方が通りがいいかもしれない.正確無比のテクニックと繊細な表現力を持つ,と評される.
この第1番は,第1楽章が素晴らしい.既に大家となったメータ(1935-)と互角に渡り合い,情熱的なパッセージでは圧倒しかねない勢いである.静謐な箇所では,停まりそうなテンポでじっくりと美しく弾きこんでいる.が,それが終楽章まで保たない(^^;).どういうわけだか,終楽章は指揮者もピアノもごく平凡な演奏に終始する.惜しいことである.
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