ブルックナー/交響曲第9番
ブルックナー/交響曲第9番ニ短調@ジュゼッペ・シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(DG:POCG-10169)
1997年3月の録音.
ブルックナーは好きな作曲家だし,第9番は最初に聴いたブルックナーの交響曲だし,シノーポリは好きな指揮者なのだが・・・・・・.この組み合わせが,これほど気持ち悪いとは(^^;).ドレスデンなのに,どういうわけだかブルックナーの音が聴こえてこないし,聴こえてくる音に厚みがさっぱり感じられないし.作曲家と指揮者の相性と言うよりも,どうもシノーポリは深遠なる大作曲家に御用はなかったようで,ひたすら美しい音を奏でるための筐体か何かだとしか思ってないんじゃないのか,と思わざるを得ない.第1楽章の第2主題が本当に気持ち悪いほど美しく奏でられているのが,何ともねえ(sigh).
そういえば,アバドのブルックナー(DG)も輝かしいけど対位法なんか糞食らえと思ってるんじゃないかと思えるくらい,音が寝ているブルックナーだったなあ,などと.
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