ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61@ブロニスラフ・フーベルマン&ジョージ・セル/ヴィーン・フィル(ナクソス:8.110903)
1934年6月20日の録音.
フーベルマン(1882-1947)は20世紀前半を代表するヴァイオリニストのひとり.神童上がりで,13歳のときにブラームスを感動させて,新作を書かせる気にさせた逸話がある(ブラームスはほどなく病没し,新作は書かれずに終わる).他のヴァイオリニストからは隔絶した,独自の世界を築いた個性の強い演奏家で,とにかく鋭角的な音と奏法のヴァイオリニスト,という印象である.この録音でも,清潔で端正なセル(当時の発音?なら「スツェル」か)の指揮と切り結び,冷え冷えとした凄みを聴かせる.青白い炎であるか.
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