マーラー/大地の歌
マーラー/交響曲「大地の歌」@ケント・ナガノ/モントリオール交響楽団(ソニークラシカル:88967508122)
2009年1月13-15日,2月15日の録音.えらく正直な録音データで,1月13日と14日がライヴ,1月15日はスタジオ,2月15日はテノールの多重録音との由.
しかし,のっけからテノールがオケに埋没しておる(>_<).やわらかすぎる,というのか,なかなかの美声だとは思うのだが,オケがフォルテになると歌がほとんど聴こえてこないのである.これはナガノの解釈なのか,とか勘繰ってしまう.そして偶数楽章はアルトではなくバリトンが歌うが,これがやはり地味(^^;).フィッシャー・ディースカウくらい存在感のある歌手が歌わないと,どうしても華やかさに欠けてしまうのは止むを得ないが(ラトル盤もそうだった),それにしても陰陰滅滅として聴くのが辛くなる.オケが色彩的で華やかなので,余計に声楽陣の非力さというか,オケに対峙して自らを押し出すところが無いというのは,この作品の演奏としては厳しい.
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