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ココログ


ほし2

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2009年9月の記事

2009/09/30

チャイコフスキー/交響曲第6番

チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調作品36@アルトゥール・ロジンスキー/ロイヤル・フィル(ウェストミンスター:MVCW-14010/14011)

 1956年9月20,23,25日の録音.最初期のステレオ録音で,残響なしだが,普段あまり意識したことの無い音が聴こえることがある.
 ロジンスキー(1892-1958)はオーケストラ・トレーナーとして峻厳な腕前を知られた指揮者.音楽の傾向は豪快な新即物主義で,カール・ベームやジョージ・セルとひと括りに出来る性向だが,ベームやセルにに比べてもさらに戦闘的というか(^^;).この録音でも,音楽が盛り上がるところではオケに鞭を入れてゴリゴリ突っ走るが,色気とか科とかにはおおよそ無縁であるように聴こえる.センチメンタルどころか,リリシズムにも背を向けているんじゃなかろうか.

 そういえばロジンスキーは映画「カーネギーホール」でベートーヴェンを指揮していたと記憶するが,確かにベートーヴェンにこそ相応しい芸風ではある.チャイコフスキーは何だかヒンデミットのように聴こえる.

2009/09/29

ブルックナー/交響曲第9番

ブルックナー/交響曲第9番ニ短調@カール・シューリヒト/ベルリン市立管絃楽団(DG:POCG-6068)

 1943年の録音.音は思った以上にいい感じだが,ブルックナーにしては軽いのは仕方が無い.
 何故か1回こっきりで後が続かなかったDGの「SP名盤コレクション」から.細かいところでテンポを動かしているが,特に目立つような見得を切るわけでもないので,全体としてはあっさり目でサクサク進むような印象を受ける.音響のバランスがブルックナーにしては少し軽いので,余計にあっさり感が強く感じられるのかもしれない.荘重なブルックナーが苦手,というひとは聴いてみるのも一興.

2009/09/28

ブラームス/交響曲第3番

ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@ジョン・バルビローリ/ヴィーン・フィル(EMI:TOCE-3085)

 1967年12月の録音.
 「さびしい」という言葉を音楽にしたら,斯様な演奏になるんでしょうか? と思ってしまうほど,何だか物悲しくなる好演奏.特に終楽章の説得力は素晴らしい.

2009/09/27

グラナドス/ゴイェスカス

グラナドス/ピアノ組曲「ゴイェスカス」@アリシア・デ・ラローチャ(BMG:82876 60863 2)

 1989年12月4日-6日の録音.
 昨日訃報が伝えられたスペインの名ピアニスト,アリシア・デ・ラローチャの残したスペインの作曲家グラナドスの録音である.実は「ゴイェスカス」そのものは何度聴いてもあまりよくわからないのだが(>_<),この曲を演奏するピアニストは誰も彼もが,実に「音楽すること」を喜んでいる風情なのがたまらなくいい(^^;).このラローチャの録音には,その上に風格さえ感じられる.グラナドスの音楽が手の内に入っているが故の余裕が,演奏にいい意味での安定感と充足感をもたらしているのだろう.見事な演奏である.

追記:調べてみたらラローチャはグラナドスの孫弟子だったんですね.

2009/09/25

シューマン/チェロ協奏曲

シューマン/チェロ協奏曲イ短調作品129@クリストフ・コワン&フィリップ・ヘレヴェッヘ/エリゼー宮管絃楽団(ハルモニアムンディ・フランス:HMC901598)

 1996年12月の録音.
 僕がシューマンの最高傑作だと思ってる作品は,このチェロ協奏曲.シューマンの作品によくよく聴き取れた青春の青臭さが削ぎ落とされ,凄絶なロマンティシズムが青白い炎を爆発させている.それは,ほとんど狂気の手前までいってしまっているひとの音楽じゃないかと思わせる,暗い暗い情熱.
 演奏は実に丁寧.一音一音をソロもオケも,新鮮な感覚で大切に弾いていく.こわれものを大事に包んでいるこどもの手のぬくもりのように.

2009/09/24

ベートーヴェン/交響曲第8番

ベートーヴェン/交響曲第8番ヘ長調作品93@ペーター・マーク/パドヴァ・エ・デル・ヴェネト管絃楽団(アーツ:447245-2)

 1994年6月の録音.
 大向こうを呻らすような演奏ではなく,普段着の作曲家を慈しむかのような等身大の録音を残した職人指揮者マーク(1919-2001)晩年の好演である.同じ頃に亡くなった(日本の新聞では訃報が同日に掲載されたと記憶する)ジュゼッペ・シノーポリのような,派手な力演タイプではなかったので地味な存在だったが,玄人好みというか,堅実で整理の行き届いた,滋味溢れる好演を聴かせる指揮者だったと思う.
 この録音,マークのベートーヴェン全集では1,2を争う名演だろう.ちょっぴり漂うほのぼの感が,何とも言えない,いい味である.

2009/09/23

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/死者のためのミサ曲H.7

マルカントワーヌ・シャルパンティエ/死者のための4声のミサ曲H.7@エルヴェ・ニケ/コンセール・スピリテュエル(ナクソス:8.553173)

 1994年7月の録音.
 以前,ミシェル・コルボが録音したシャルパンティエの「死者のためのミサ曲H.2」を取り上げたことがあったかと記憶しているが,こちらはH.2より小規模な作品.全曲通しで25分弱かかる.「アニュス・デイ」のあとに「深い淵より(デ・プロフンディス)」が付け加えられているのが珍しい由.それが全曲中,もっとも長い楽章になっている.

 しかし,どうしたら人間が斯様な音楽を生み出せるのか,信じ難いほどに神々しい音楽である.これを聴いていると,つくづく世俗の泥沼にまみれて生きているのがバカバカしくなる.・・・・・・このまま出家遁世してしまいたいわ(sigh).

2009/09/19

マーラー/大地の歌

マーラー/交響曲「大地の歌」@ケント・ナガノ/モントリオール交響楽団(ソニークラシカル:88967508122)

 2009年1月13-15日,2月15日の録音.えらく正直な録音データで,1月13日と14日がライヴ,1月15日はスタジオ,2月15日はテノールの多重録音との由.
 しかし,のっけからテノールがオケに埋没しておる(>_<).やわらかすぎる,というのか,なかなかの美声だとは思うのだが,オケがフォルテになると歌がほとんど聴こえてこないのである.これはナガノの解釈なのか,とか勘繰ってしまう.そして偶数楽章はアルトではなくバリトンが歌うが,これがやはり地味(^^;).フィッシャー・ディースカウくらい存在感のある歌手が歌わないと,どうしても華やかさに欠けてしまうのは止むを得ないが(ラトル盤もそうだった),それにしても陰陰滅滅として聴くのが辛くなる.オケが色彩的で華やかなので,余計に声楽陣の非力さというか,オケに対峙して自らを押し出すところが無いというのは,この作品の演奏としては厳しい.

ベートーヴェン/田園

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」@パーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル(ソニーBMG:88697542542)

 2007年12月15-17日の録音.
 これまで聴いたパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンはどれも感心しなかったが,今回,何故かこの「田園」は悪くない(^^;).恐らく,ベートーヴェンの音楽がここでは,パーヴォの過剰な演出を許容できる性質のものだからだろう.テンポは速いが無味乾燥だったり攻撃的だったりする表情付けではなく,颯爽とした新鮮な雰囲気を感じさせるベートーヴェンである.
 ただし,カップリングの第2番は相変わらず僕には合わない(-_-;).編成が小規模だからって,これほどティンパニが角々しく,うるさくなくてもいいじゃないかと思う.

ベートーヴェン/交響曲第7番

ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92@カール・ベーム/ヴィーン・フィル(アルトゥス:ALT065)

 1980年10月6日,昭和女子大学人見記念講堂の杮落としでのライヴ録音.
 日本でのカール・ベーム(1894-1981)の,最後の交響曲演奏の記録である.僕は1980年当時,テレビでこの演奏を見た記憶があって,ベームの今にも崩れ落ちそうな指揮姿を目の当たりにして「ベームもいよいよ衰えたか(sigh)」とがっかりしたのを覚えている,実際,ベームは既に86歳だったのだし,翌1981年の8月に亡くなったのだった.

 しかし,今こうして音だけ聴いていると,意外にも(失礼)音楽の骨組みはしっかりしているのである.よぼよぼの指揮姿が目に焼きついているためか,このときの演奏までもオケが(コンサートマスターはゲルハルト・ヘッツェルだったのではなかったか)自発的に音楽を支えて乗り切ったかのような記憶が残っていたのだが,それはとんでもない話であった.テンポは確かに遅くなっていてリズムやアンサンブルの縦の線はあちこち緩み,終楽章には明らかに疲れが感じられるけど,それでも「最後の録音」になったベートーヴェンの第9ほども弛緩していない.ギュンター・ヴァントのように最後までテンポがほとんど弛緩しなかった高齢の指揮者の方が珍しいのであって,この第7番は本当に立派な演奏である.この演奏を当日,人見記念講堂で聴くことの出来た方がうらやましい(sigh).

2009/09/17

ブルックナー/交響曲第7番

ブルックナー/交響曲第7番ホ長調@クルト・ザンデルリンク/シュトゥットガルト放送交響楽団(ヘンスラー:CD93.027)

 1999年12月の録音.
 渋すぎるぐらい渋い,ザンデルリンク(1912-)晩年のブルックナーである.オケから自分好みの音を引き出す術に長けているから,放送オケからでも見事なまでにザンデルリンクの世界を組み上げる.ハース版を使っているのか,第2楽章のクライマックスでも打楽器が鳴らないので,ますます渋く地味な演奏になる.まあ壮大な迫力,ということもないが,終わってみると充実した演奏を聴いたという満足感が残る演奏である.

2009/09/16

ブラームス/交響曲第2番

ブラームス/交響曲第2番ニ長調作品73@セルジュ・チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(DG:POCG-10156)

 1975年4月11日のライヴ録音.
 チェリビダッケというひとは,時々3連符をやたらと強調することがあるのだけど(例えばブルックナーの「ロマンティック」終楽章のコーダ.3+3のアクセントをがちがちに強調してそれが果てしなく続く),この作品でも強奏部で時々それをやる(^^;).嫌でも耳がそばだてらる仕掛けだ.おまけにそんな強奏部以外はひたすら静かにこの曲を弾かせるのだ.神経が隅々まで行き渡らざるを得ない演出を施して,張り詰めた雰囲気を醸し出す.
 ちなみにチェリビダッケ独特の呻り声はもちろん健在(^^;).突然ギアチェンジして加速する終楽章のコーダでは追加されたオーケストレーションのようだ.

2009/09/14

ベートーヴェン/英雄

ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」@ピエール・モントゥ/ヴィーン・フィル(デッカ:440 627-2)

 1957年の録音.
 いわゆる「デッカのハイ・ファイ」ってのはこーゆう音でやしたかい,という(^^;).低絃の音がやたらと生々しい.ピアノの中にマイクを突っ込んだような,オケの音が鳴る.
 モントゥの指揮は相変わらず「何も足さない,何も引かない」やり方に見せながら,実に大きな音楽を引き出してくる.どこをどういじくりまわしているようにも聴こえないのに,聴こえてくるのは力強く決然と,なおかつキビキビとリズムを刻む,溌剌とした音楽であり,とても80歳を越えた指揮者の奏でる音楽とは思えない.

2009/09/13

ベートーヴェン/運命

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67@フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン・フィル(DG:POCG-3074)

 1961年9月の録音.
 フリッチャイが病に倒れたため完成しなかったベートーヴェン全集の1枚.全体的にテンポが重くて38分余りもかかっている.特に第2楽章は13分以上かけており,何でもLP時代の最長を記録しているとか.しかし,その重く遅いテンポがこれだけ必然を持って鳴り響いている演奏もないのではないかと.大変に充実し,情報量の多い音符が凄然と並べられている音楽である.晩年,フリッチャイが「フルトヴェングラーの再来」と称されたことを偲ばせるに足る,貴重な遺産.

2009/09/09

ショスタコーヴィチ/交響曲第14番

ショスタコーヴィチ/交響曲第14番「死者の歌」作品135@ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエト文化省交響楽団(オイロディスク:258 492)

 1985年の録音.
 ロジェストヴェンスキー(1931-)がノッていた頃の録音で,他の指揮者からは聴けない,アクの強い演奏に仕上がっている.ただ,オケが如何せん弱い(^^;).合ってるんだか合ってないんだかよくわからないくらい,時々不思議な音を出す.

2009/09/08

モーツァルト/クラリネット協奏曲

モーツァルト/クラリネット協奏曲イ長調K.622@ベニー・グッドマン&シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-37316)

 1956年7月9日の録音.
 グッドマン(1909-1986)は僕が説明するまでも無い,スウィング・ジャズの王様.このCDは少なからず残しているクラシックの録音のひとつ.なのだが,録音のせいなのか,クラもオケも妙に現実的で(^^;)この作品の夢幻の味わいに少々乏しい.音楽の向こう側にある世界へのパースペクティヴがちと感じられないところが残念.

2009/09/07

サリエリ/セレナーデ変ロ長調

サリエリ/セレナーデ変ロ長調@イル・グルッポ・ディ・ローマ(アーツ:47319-2)

 1991年4月の録音.
 アントニオ・サリエリ(1750-1825)はご存知「アマデウス」におけるモーツァルトの敵役として脚光を浴びてしまった,イタリア生まれの作曲家.1788年からはヴィーンの宮廷楽長も務めた,当時成功した歌劇の作曲家(43曲も書いたとか)のひとりであり,ベートーヴェンの師匠のひとりでもあるのだが,死後200年近く経った今ではモーツァルトやベートーヴェンの影に隠れっぱなしで,その作品が顧みられる機会は,生前の名声に比していささか少ない.
 この作品は1778年ごろ,当時流行していた管楽合奏「ハルモニームジーク」のために作曲されたらしいもの.オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン各2本に絃バスという編成による.明るく肩の凝らない,なかなかユーモアに富んだ佳品である.同時代人の同種作品と比較して過小評価する向きもあるようだが,これは「セレナード」なのであって,当時において「やり過ぎ」なのは明らかにアマデウスの方(^^;).サリエリが当代の受容には適っていたであろうことを忘れてはならないだろう.

2009/09/06

チャイコフスキー/悲愴

チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」@イゴール・マルケヴィチ/ロンドン交響楽団(フィリップス:438 335-2)

 1962年1月の録音.
 ご存知,鬼才マルケヴィチのチャイコフスキー.いつもながら正確無比のアンサンブル,生真面目で一本気な演奏である.だから,壮烈だけどあまりロマンティックな感じがしない(^^;),メソメソしていると叱られそう.どこまでも雄々しく立ち続けて敗れ去って,立ち往生してしまう,「倒れて後已む」そんな感じ.

2009/09/05

ヴィヴァルディ/フルート協奏曲作品10の4

ヴィヴァルディ/フルート協奏曲ト長調作品10の4@セヴェリーノ・ガッツェローニ&ドナート・レンツェッティ/RTSI管絃楽団(エルミタージュ:ERM 130-2)

 1983年1月13日の録音.
 ガッツェローニ(1919-1992)はイタリアのフルート奏者.確か柴田南雄がその著書で音の大きさと華やかな演奏について触れていたことがあったかと記憶する.30年にわたってRAIのオケの主席フルート奏者を務め,またイタリアをはじめとする現代音楽の作曲家から数々の作品を献呈されている.教え子にはジャズ・プレイヤーのエリック・ドルフィーがいるとか.現代音楽の果敢な紹介者のひとりで,このCDにも収録されているエドガー・ヴァレーズの「密度21.5」や福島和夫の「エカーグラ」などを盛んに演奏している.一方でこのCDで過半を占める古典の作品もよく取り上げている.
 この演奏,どこからどこまでも明るい華やかな演奏.モダーン楽器のオケはまったく鈍重だが(ベートーヴェンでも演奏しているんじゃないかという,引きずるようなレガートだ(^^;)),ガッツェローニのフルートはどこまでも明るく華やかで,陰影なんざくそくらえという,ヴィヴァルディに相応しい(?)カラッとした演奏に仕上がっている.

 ・・・・・・それにしても,何でガッツェローニの輸入盤CDが近所のブックオフに250円で棚に並んでいたんだ? 恐らくは既に忘れられて久しい演奏家だと思うのに.CDコレクターとしては,ちといたたまれない気持ちにもなるのだが・・・・・・.

2009/09/04

ラヴェル/クープランの墓

ラヴェル/クープランの墓@アン・ケフェレック(ヴァージン:5 61489 2)

 1990年10月の録音.
 まあしかし,ラヴェルという作曲家は,つくづく通人だと.「粋」のひとだと.特にピアノ曲では,何というか,非常に人工的な,技巧的な細工物のような響きを,自然な響きに聴かせてしまうのだよねえ.何しろ,ピアノ曲をオーケストレーションしたら,それが最初からオケ曲として作曲されたかのように聴こえてしまうのは,ラヴェルの自作編曲くらい.それほど,元のピアノ曲は人工的に細工を施しているに違いないのに,これがまた随分と自然に美しい響きが奏でられていくのだから,これはもうたまったものではないわけで(^^;).
 ちなみに,ラヴェルは音楽で「何か」を表現している作曲家じゃないですよ.音楽で「音楽」を表現しているんです.

2009/09/02

リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲

リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲作品64@デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管絃楽団(アルテ・ノヴァ:74321 98495 2-4)

 2002年2月11日-13日の録音.
 オーケストラに加えて,風の音を模すウィンド・マシーンなる機械まで動員しての,音によるアルプス登山一大絵巻である.案外,何処かで聴いたような動機がそこここに散りばめられていて,夜明けの描写がチャイコフスキーの「悲愴」だったり,ウルトラセブンの動機(違います)が景気よく吹き鳴らされたり,と描かれている内容と関係ないところでも楽しめるように出来ているところが,シュトラウスの職人芸というヤツです.
 演奏は,正直僕はカラヤン盤(DG)以外の演奏は誰のものを聴いても物足りないので,このあまり過剰に演出しない,あっさり目の演奏も悪くは無いのだが,という程度.

2009/09/01

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61@ブロニスラフ・フーベルマン&ジョージ・セル/ヴィーン・フィル(ナクソス:8.110903)

 1934年6月20日の録音.
 フーベルマン(1882-1947)は20世紀前半を代表するヴァイオリニストのひとり.神童上がりで,13歳のときにブラームスを感動させて,新作を書かせる気にさせた逸話がある(ブラームスはほどなく病没し,新作は書かれずに終わる).他のヴァイオリニストからは隔絶した,独自の世界を築いた個性の強い演奏家で,とにかく鋭角的な音と奏法のヴァイオリニスト,という印象である.この録音でも,清潔で端正なセル(当時の発音?なら「スツェル」か)の指揮と切り結び,冷え冷えとした凄みを聴かせる.青白い炎であるか.

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