シュポーア/ヴァイオリン協奏曲第8番
シュポーア/ヴァイオリン協奏曲第8番イ短調作品47「劇唱の形式で」@ヒラリー・ハーン&大植英次/スウェーデン放送交響楽団(DG:00289 477 6232)
2006年2月の録音.
最初はカップリングのパガニーニの第1番を取り上げようと思ったのだが,作品があまりにあっけらかんと能天気な音楽だったものだから書く気が失せてしまい,シュポーアに切り替える(^^;).こちらもヴァイオリニストとして鳴らした作曲家だが,音楽の趣きは随分と違う.歌劇の歌唱の形式を用いて書かれた作品であり,ふんだんに歌が盛り込まれているのだが,パガニーニに比べてどこか渋い内省的な雰囲気が漂うように聴こえるのは気のせいかどうか.
ヒラリー・ハーンのヴァイオリンは意外にしっかりした,線の太いもの.美音ということでは,昨日のフェラスの方がよほど美音だが,ガラス細工のように繊細で壊れてしまったフェラスにはないたくましさもまた,ハーンの魅力かと.
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