ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30@タマーシュ・ヴァーシャリ&ユーリ・アーロノヴィチ/ロンドン交響楽団(DG:978-84-96832-83-1)
1976年4月14日と16日の録音.
ブックレットタイプのケースに「Le Monde」と大書してあり,何故かフランス語しか書いてないので,どういう性格のCDなのかはよくわからないが,とにかく店頭で実に安かった(^^;).しかし,演奏は一部で大変高い評価を得ているもの.確かに評価にたがわぬ好演で,ヴァーシャリのピアノが力強く深い打鍵(録音でこれほどわかる深い打鍵というのはあまり聴いたことがない)と粒立ちのよいテクニックを駆使して見事な演奏を展開している.それをアーロノヴィチ(僕がクラシック聴き始めた頃にチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」が話題になった指揮者だが,既に故人となっていたとは知らなんだ)の雄渾な伴奏が受けて立つ,といった按配.オケがズブズブのロシア風ならなおよかったのだろうが,達者なアンサンブルのロンドン響も充分指揮者の芸風を引き立てている.
久し振りに満足できるラフマニノフの3番を聴いたよ.
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