ヤナーチェク/グラゴル・ミサ
ヤナーチェク/グラゴル・ミサ@ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(DG:463 672-2)
1964年11月の録音.
ヤナーチェク(1854-1928)は晩成のひとで,代表作のほとんどが晩年の作品.「シンフォニエッタ」もこの「グラゴル・ミサ」も1926年の作曲である.初期の作品は本人が捨ててしまったらしいし,また「運命の人」に出会ったのが63歳のとき,という話もあるのだが(^^;).
この録音は重厚さに焦点を当てた演奏で,若干重く聴こえる向きもあるが,宗教音楽らしからぬ情熱の荒れ狂う音楽を,よくよく押さえつけてよどみなく,なかなかしっとりと聴かせる.
なお,作品の成立と内容については日本ヤナーチェク協会のサイトに,関根日出男氏による「グラゴル・ミサ」についてという懇切な解説があるので,そちらを参照してほしい.
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