ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73@エミール・ギレリス&カール・ベーム/チェコ・フィル(オルフェオ:C 608 032 B)
1971年8月8日,ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音.
この録音より少し前に,ギレリスはセルと組んでベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をEMIに録音しているのだが,これは録音が悪すぎてギレリスとセルの素晴らしい演奏を台無しにしてしまっている.同じくギレリスとセルによる,ザルツブルク音楽祭での3番のライヴ(オルフェオ)が素晴らしいだけに,録音の拙さがかえすがえすも残念.
こちらの5番はそれなりに録音もよく,ギレリスの出るところは出る,硬軟うまく取り混ぜたピアノを,ベームとチェコ・フィルという珍しい組み合わせのサポートが,セルの鋭さの代わりに,仕立てのいい柄の大きな音楽を聴かせてくれる.
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