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2009/05/24

クラ地峡開削夢物語

 たまには気分を変えて.

 福島県出身の外交官,石射猪太郎(1887-1954)の回想録『外交官の一生』に「クラ地峡開さく夢物語」なる一節がある.石射が「シャム公使」(石射の表現のママ)に赴任した1936年ごろの話らしいが,曰く


「それ(引用者注:クラ地峡開削)は私と同県人の,政治家とも実業家ともつかぬある千三つ屋の着想なのである.この人物は,いつも突拍子もない金儲け案などを持ち回って,人を煙に巻くことで県内に知られた老人で(以下略)(中公文庫版271頁)
二十数年前,この一節を最初に読んだときに,ひょっとしてと頭をよぎった名前があったのだが,調べることもせずそのままにしていた.


 ところで,先日読み返した星新一『明治の人物誌』の「杉山茂丸」で,こんな記述に出くわした.

「昭和九年ごろの亡父の日記が残っており,そのなかには「杉山先生を訪問」とか「広田外相を訪問」とか,数おおく書かれている.(中略)「シャム(タイ)の運河の交渉を広田君にやらせるように」ともある.」(新潮社版204頁)
「亡父」は当然ながら星一(1873-1951),「広田」は引用に「広田外相」とあるように広田弘毅(1878-1948)のこと.杉山茂丸(1864-1935)は夢野久作の父で「政界の黒幕」と呼ばれ,星も広田も師事した人物.

 とすると,石射が回想録で描いた「同県人の千三つ屋」とは,やっぱり現在のいわき市出身であった星一のことなんだろうか.資料がこれだけでは,とても断定できるものではないが,最相葉月『星新一』(新潮社)が伝える「昭和の借金王」との渾名が,その印象を補強してくれるような気がするのだが.

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