エルガー/交響曲第2番
エルガー/交響曲第2番変ホ長調作品63@ブライデン・トムソン/ロンドン・フィル(シャンドス:CHAN 8452)
1985年10月14日・15日の録音.
シャンドスへの録音でメキメキと名を上げ,さてこれからというときに死去してしまったイギリス音楽の大家トムソン(1928-1991)によるエルガーである.僕が好きなエルガーの録音はシノーポリのもの(DG)だが,それは取りも直さずシノーポリの録音が明快でわかりやすいからで,イギリスの指揮者,例えばボールトやバルビローリの振るエルガーは,それほどわかりやすくはない.このトムソンもその例に漏れない.言っちゃ何だが,晦渋な演奏なのである.いや,これはトムソンの解釈の方が正しいのであって,この交響曲はそれほどスッキリした性格の音楽ではないのだろう.
そういえば,ショルティやハイティンクもエルガーの録音を残しているはずだが,まだ聴いたことがない.イギリス生まれではない指揮者によるエルガーには,ボールトやバルビローリやトムソンや,さらにはエルガー自身による演奏に聴かれるような「晦渋さ」は感じられるのだろうか?
・・・・・・まだまだ物欲から逃れられそうにはないな(^^;).
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