ショスタコーヴィチ/交響曲第6番
ショスタコーヴィチ/交響曲第6番ロ短調作品54@キリル・コンドラシン/モスクワ・フィル(メロディア/アウロス:AMC2-043-5)
1967年9月15日の録音.
緩-急-急(むしろ序-破-急か)の3楽章からなる,ショスタコーヴィチの作品の中でも背景のはっきりしない,風変わりな雰囲気の交響曲.この録音,たっぷりと鳴らされることの多い第1楽章でも,余韻とか繊細さなどクスリにもしたくないかの如く,演奏はセカセカと進む.まるで「強制された進軍」のようである.そのくせ第2楽章がリズムをはっきり打ちたいためなのか,若干遅めのテンポなので,却って驚いてしまう.そして終楽章のドラマティックな演出には,劇的な音楽の解釈に優れていたコンドラシンの美点がよく発揮されている.
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