ブラームス/ピアノ四重奏曲第2番
ブラームス/ピアノ四重奏曲第2番イ長調作品26@タマーシュ・ヴァーシャリ,トマス・ブランディス,ヴォルフラム・クリスト&オトマール・ボルヴィツキー(DG:POCG-3471/3472)
1982年1月の録音.
作曲の動機や経過はあまり明らかではないようだが,絃楽六重奏曲第1番などに通じる,穏やかで明るい,伸びやかな表情をたたえる音楽である.ただし演奏には50分近くを要する.激しい表情で知られるピアノ四重奏曲第1番作品25と作曲時期が重なり,作品番号が続いていることもあるので,ブラームスに時々見られる「対照的な気分を表現した好一対」(「大学祝典序曲」と「悲劇的序曲」のような)の事例にあたるのかもしれない.
演奏はどうなんでしょう,他の演奏を知らないので何とも言い難いのですが,アンサンブルはともかく,どうもヴァイオリンが痩せて聴こえるんですよね.それがこの曲の書法のためなのか,ブランディスのヴァイオリンによるものなのか,他の録音も聴いてみないと判断しかねる,と言ったところです.
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