チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35@ミッシャ・エルマン&エイドリアン・ボールト/ロンドン・フィル(ロンドン:POCL-4594)
1954年6月の録音.
エルマン(1891-1967)は,全盛期には「エルマン・トーン」と謳われた美音で一世を風靡したヴァイオリニスト.レオポルド・アウアー門下の著名なヴァイオリニストの中では,もっとも「芸人」的なヴァイオリンを弾くひとのような気がする.ここでも故意に崩しているのか衰えから崩れているのか,音程もリズムもところどころかなり怪しくはなっているものの,あちらこちらで見得を切る,ケレン味たっぷりの演奏を繰り広げる.それにボールトが見事にぴたっとオケを合わせているのが見事である.
« ビル・エヴァンス/alone | トップページ | 音楽から受け取るもの »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント