ヴァイル/小さな三文音楽
ヴァイル/小さな三文音楽@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:5 67337 2)
1961年10月と12月の録音.第3曲が省略されている.
この組み合わせは,意外に思われそうだけど,第二次大戦前のクレンペラーは過激なモダニスト(^^;).同時代の作曲家の中で,ヒンデミットとヴァイルのことを,クレンペラーは「例外的に」高く評価していていた.戦前にもこの組曲からの抜粋を録音していたが(1931年,初演からわずか3年後のこと),そちらの方が驚くほど同時代の空気を伝えているのに対し,こちらは同時代の生々しさは幾分後退しているものの,爛熟した時代の雰囲気は伝わってくる.
いろいろな意味で,聴かれていい録音である.
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