モーツァルト/レクィエム
モーツァルト/レクィエム ニ短調K.626@カルロ・マリア・ジュリーニ/フィルハーモニア管絃楽団(ソニークラシカル:SICC 266)
1989年4月19日から21日の録音.
作品については多言無用かと.演奏は晩年のジュリーニらしい,ゆっくりしたテンポのソフトフォーカスな雰囲気で美しく進行する.「怒りの日」でも結構細かく表情付けをしているのだが,それがケレンに聴こえず,むしろ神々しい感じさえしてしまうのが,この頃のジュリーニである.この演奏の前には,モーツァルトと「レクィエム」にまつわる世俗の話などすっかり後景に退いてしまい,ただただ浄化されたかのごとき音楽だけがそこにある.
ここにたどりつくまでに,どれだけのことがあったのだろう.
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