ブラームス/交響曲第3番
ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@ヴィレム・メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(コロムビア/ナクソス:8.110164)
1931年5月10日の録音.貧しいながらも,勘所は何とかわかる音録り.
もちろんメンゲルベルクらしく(^^;)緩急は細かくつけているが,基本的にはゆったりした,伸びやかなテンポの演奏.しかし,アンサンブルの練達さには今更ながら舌を巻く思い.第1楽章の展開部など,リズムの合わせなど実に見事なもの.終楽章でも,刻みには余程やかましかったに違いない.
ときに,1面当たりの録音時間が短いSPで第1楽章の繰り返しを敢行しているのは珍しいのかな? 同時期のSP録音を聴く機会に恵まれないのでよくわからない.繰り返しの無いヴァインガルトナーの録音はメンゲルベルクより随分後のものだし,ストコフスキーのSP録音は聴いたことがないし.そのうち,聴く機会もあるだろう.
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