エルガー/交響曲第2番
エルガー/交響曲第2番変ホ長調作品63@ジュゼッペ・シノーポリ/フィルハーモニア管絃楽団(DG:423 085-2)
1987年3月の録音.
僕の聴く限り,シノーポリ(1946-2001)の美点がもっともよく表出されている演奏のひとつ.取り上げる作品によって出来不出来の激しい指揮者だったが,ここではシノーポリの戦法が功を奏している.ともすると構えばかりが大仰で,何が言いたいのかよくわからなくなってしまうエルガーの音楽が,こってりとメリハリの効いた表現に彩られ,世紀末の崩落寸前な駘蕩たる雰囲気を醸し出すことに成功している.
エルガーの音楽はもう少し清潔な解釈の方がいい,と言われそうだけど.
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