シューベルト/交響曲D944
シューベルト/交響曲ハ長調D944(第9番)@ジョージ・セル/クリーヴランド管絃楽団(EMI:TOCE-3508)
1970年4月の録音.
同じくEMIで録音したドヴォルジャークの交響曲第8番と並ぶ,セル(1897-1970)最晩年の遺産.すでに病魔に冒されていたと思しきセルは,この録音を終えた後,5月には来日公演を行ったが7月30日に死去する.
この録音,この交響曲の演奏における,「明るい」解釈の最右翼に位置する名演である.流麗で澱みが無い.が,この復刻(リマスタリング)は酷いもの.少なくとも僕の高校時代にLPで聴いていたときの録音は,もっと優秀な,綺麗なものだったのに,音割れなどノイズが残された演奏の価値を損なっているじゃないですか.テスタメントあたりで再リマスタリング,もしくはOPUS蔵あたりでLPからダビングして発売くれませんかねえ? もったいないこと,この上ない.
« マーラー/大地の歌 | トップページ | ワンストップサービス »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント