ブルックナー/交響曲第5番
ブルックナー/交響曲第5番変ロ長調@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(DG:POCG-30079)
1942年10月28日の録音.
この録音を聴く限り,フルトヴェングラーはブルックナーを頭ではよく理解していたと思うけど,芸術家としての向きが違っていた,と言わざるを得ないかな? これだけ細かくテンポを動かして,表情も溢れんばかりに付けていたら,ベートーヴェンやブラームスならまだしもブルックナーでは鬱陶しくなります.何しろここで演奏されているのは第4番や第8番ではなく,5番だし.この曲,細かい演出には向いてないから.第1楽章の第2主題のように,出色の表情もあるんだけど,どうも全曲を通して一貫した何かが感じられないのが残念.
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