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2008/12/21

図書館が見る「コミュニティ」のパースペクティヴ

 『図書館概論』(JLA図書館情報学テキストシリーズ Ⅱ-1)の新訂版が届いたので,興味のあるところを拾い読みしてみたのです.そこで,どうも気になったのは「コミュニティ」というものの捉え方/考え方が,今もなお「定住者のコミュニティ」のみを前提にしているんじゃないか,というところなんですね.それはある種の公共図書館業界人が(指定管理者制度を導入していること以外でも)千代田区立千代田図書館を評価しない/できないことと,ほぼ裏表の関係を作っているんじゃないかと考えるのですよ.

 と言うのも,某研修会で千代田図書館の方の講演を拝聴した際,書き留めた僕のメモがあるのですが,それを僕なりに解釈・再構成してみると,千代田図書館は立地的に,定住者へのサービスに重点を置く従来型(『市民の図書館』が目指したような,新着図書と「貸出し」中心の運営による)の公共図書館を目指すことはもちろん,予算や建物から考えても,良いと思ったサービスを何でも取り入れることが可能な(浦安市立図書館のような)万能型の公共図書館を目指すことも難しい,と.定住人口(夜間人口)と流入人口(昼間人口)の落差を考えると,千代田図書館がターゲットにすべきは昼間人口(つまり黒川紀章が『都市革命』の中で述べている「テンポラリー・コミュニティ」を形成する人々)なのではないか,そして,テンポラリー・コミュニティへのサービスを考えれば,自ずと現在のサービス形態が千代田図書館として重点的に展開することが相応しいサービスになるのではないか,ということだったのですね.

 例えば神野直彦は『地域再生の経済学』の中で「情報の流通が激しくなれば人間の移動は減るのではないか」という意味のことを書いていますが,僕は現状,「情報の流通量の増大とともに人間も移動し,移動した先ごとにコミュニティを作る」(そのようなコミュニティを黒川は「テンポラリー・コミュニティ」と呼びます)という黒川紀章に左袒するところでして,『図書館概論』を読んで,まだまだ隙間産業(^^;)を考える余地はあるようだな,と受け止めているところです.方々で形成される時間的にも構成メンバー的にも重層的な「テンポラリー・コミュニティ」に対して,図書館-特に公共図書館-が為し得ること,更に進んで公共図書館が形成しうる「定住者のコミュニティ」だけではない重層的な「テンポラリー・コミュニティ」を考えることも,これからは必要でしょう.


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コメント

初めまして、年の瀬にお伺いしました。
記事の内容にとても共感しました。
私は利用者の立場から図書館にとても興味があっていろいろな図書館へ行くのも大好きです。今「文化的公共性を支えるのは誰か」という本を読んでいます。丸山さんが175pから書かれている箇所、大変興味深く拝見しています。近いうちに山中湖の図書館へ行きたいと思っています。

>>machi さん

ドタバタしていてご挨拶が遅れました.コメントありがとうございます.

公共図書館に限らず,「図書館」という器については,もう少し多彩で多様で相対的な物言いが許されてもいいんじゃないか,と個人的に考えているのですが,困ったことにこの業界は,そういう雰囲気にいささか乏しいので,「図書館系ブログ論壇」の隅っこで言いたいことを何となく書いております.

今回,「移動」と「コミュニティ」についての考え方には,鉄道ファン初心者28年目という趣味も影響しているのかな,と(^^;).このことについては,もう少し考えを煮詰めていきますので,また機会があればエントリー上げる予定です.今後ともよろしくお願いします.

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